【完全保存版】トイレリフォームの全てがわかる《2020年最新ガイド》
トイレリフォームは、実際に思っているよりも奥が深いものです。どんなリフォームにするのか明確なビジョンを持っていなければ、後から「思っていたものと違う」という結果になってしまうこともあります。
ここでは、そんなトイレリフォームについて知っておきたいポイントについてまとめていきます。
- これからトイレリフォームを検討しているけど失敗はしたくない
- そもそもどのようにやっていけば良いのかわからない
こんな悩みを抱えている人は、ぜひ参考にしてみてください。
なお、トイレのリフォームを業者に依頼するときの“おすすめ方法“を先に少しだけ話しておきます。
自分で優良業者を探したり、一社ごとに見積もり請求をしたりするのは大変な手間ひまです。
そのため、一度に複数の業者の見積もりが手に入る『一括見積もりサービス』を利用することをおすすめします。
最安値のリフォーム料金で、なおかつ、しっかりリフォーム工事をしてくれる優良業者を探すなら、この方法をぜひ試してみてください。
価格・費用のポイント
トイレリフォームで最初に気になるポイントとして、価格や費用の問題があります。実際にどこまでの金額なら出せるのか、そして実際にリフォームをしようとしたら、どれくらいの価格・費用になるのか。まずはこの部分から勉強していきましょう。
一般的なトイレリフォームでは、10万~40万円くらいの費用が必要になります。この時点でかなりの金額幅があるように見えますが、これはどんなリフォームをするのかによって変わってくるためです。
一部分だけを変更するリフォームで良いのか、それとも大がかりなリフォームをするのかで相場も変わってくるので、それに合わせて予算を考えていく必要があります。
ウォシュレットを付けたいだけという人もいれば、便器をまるごと買い換えたいという人もいるので、どんなリフォームをしたいのかを考えて、それに合わせて相場がどれくらいになるのかを調べてみてください。
内装や配管まで手を入れることになると、40万円どころではなく100万円近くお金がかかることもあります。プランの部分をおろそかにすると、後からどんどん軌道修正をすることになるので、よく考えて決めるようにしてください。
内装のポイント
トイレリフォームと言えば便座や便器のリフォームがまず思いつくものですが、それだけではありません。トイレという空間、つまり内装のリフォームをする場合もあるのです。
代表的なリフォーム箇所として、洗面所や収納スペースを付けるものがあります。これはトイレ内を便利にするという意味でとても効果的なリフォームになるのですが、そのトイレルームの広さによって変わってくるところに注意をしてください。
収納スペースは狭い空間を活用するために効果的なものですが、洗面台を設置するためにはかなりのスペースが必要になります。場合によってはトイレルームそのものへ大幅に手を加える必要があるので、そうなるとかなりの予算がかかってきます。
便器の種類には収納・手洗い箇所が一体型になっているものもあるので、狭い空間を活用するためにはこのようなタイプの便器へ交換するという選択肢もあります。その空間に対してどこまで手を加えられるのか、よく考えてリフォームプランを検討してください。
ちなみにバリアフリー目的で手すりを付けるリフォームの場合、1万~2万もあればすぐにできますし、助成金が出る場合もあります。上手くいけばリフォーム料金の節約もできるので、活用できる制度があるのかチェックをしてみましょう。
壁・床のポイント
壁や床のリフォームは見た目にも大きな変化なので、気分を一新するという意味でも需要の高いリフォーム箇所になります。ここでのポイントは、見た目だけではなく実用性も考えることです。
トイレの見た目は単純なデザインだけではなく、清潔感があることも重要視されます。手入れがしやすいのかどうかで、トイレの見た目にも影響が出てくるのです。汚さずに使えることがベストですが、実際にはそう上手くいくものではありません。
トイレは尿や水だけではなく掃除用の洗剤が飛び散ることもあるので、そのような汚れに強いコーティングが施された素材を選ぶようにしましょう。実用性と費用面のバランスを考えるならクッションシートがベストな選択です。
もちろん掃除をしっかりとするならほかの素材を選ぶ方法もありですが、最初こそ掃除に対する意識が高くても時間が経つとそれも変わってくるのです。
寒さ対策で断熱材を埋め込むリフォームにすると、工事も大がかりなものになり費用も一気に上がります。しかし暖かいトイレになればそれだけで快適度は一気に上がるので、寒い地方では人気のあるリフォーム方法です。
どんなリフォームをするのかはその人の自由ですが、気をつけなければならないポイントがあることは忘れないようにしてください。
ウォシュレットのポイント
トイレリフォームの中でも人気の高いものとして、ウォシュレットにするというものがあります。このリフォームにはいくつかの方法があり、トイレそのものの交換する方法と便座を交換する方法、そしてウォシュレット機能だけを付けるというものです。
トイレごとの交換は一番お金のかかる方法で、10万~20万円ほどになります。しかしこれが便座のみの交換になると、10万円以内で可能になるのです。またウォシュレット機能だけを付けるキットなら、1万円以下で可能になります。
リフォームとしてどの方法がベストなのかはその人次第ですが、どれくらいの優先度があるのか、どれくらいの予算かによってリフォーム方法を選ぶようにしてください。
ちなみにウォシュレットのリフォームをする場合、配管位置や構造などの都合でできる場合とできない場合があります。そのため、大がかりな工事が必要なリフォームになることもあるので注意しましょう。
マンションのポイント
マンションでトイレのリフォームをする場合、まずリフォームをしても良いのかどうかを確認する必要があります。
集合住宅の場合、リフォームをしても良い部分とリフォームをしてはいけない共用部分があります。これは大家や管理会社への確認が必要です。確認をせず勝手にリフォームを行った場合は契約違反になり、思ってもみなかったトラブルになるので注意してください。
基本的にマンションのトイレリフォームで気をつけるポイントはこれだけで、ほかは戸建てのトイレリフォームと同じです。マンションだから特別お金がかかると言うことも安くなると言うこともないので、許可が得られるのかどうかだけに気をつけてください。
水洗のポイント
トイレリフォームの中でも一番お金のかかる方法が、くみ取り式から水洗トイレへのリフォームです。これは大幅な工事が必要になるため、気軽にできない問題があります。このリフォームでは、基本的に100万円くらいの費用が必要になります。
しかし自治体で助成金制度があれば、かなり負担は軽くなります。実際にリフォームをする際にどれだけの予算が必要になるのか、そしてそのために利用できる制度があるのかはリフォーム会社へ確認してみてください。
予算の都合上、完全なリフォームが難しい場合は、簡易式の水洗を採用する方法があります。これは水洗部分をトイレに付けるもので、工期が短く低予算で実現可能です。
しかし臭いの問題はそのままになり、排泄物とそれを流すための水が合わさって、くみ取りの回数が増えてしまう欠点もあります。予算と利便性のバランスを考えて、どのようにリフォームをするのかに気をつけてください。
便器のポイント
便器そのもののリフォームをする際には、どのような便器を購入するのかで予算面で大きな違いが出てきます。トイレの値段はグレードによって変わりますが、10万円くらいから始まり、30万円以上するものもあるからです。
人気があるのはすっきりとしたデザインのタンクレスタイプですが、このタイプのトイレは20万円以上もします。デザイン面で工夫をすることによってタンクレスに近いタイプもありますし、水圧の問題でタンクレストイレを導入できない環境もあります。
このあたりもリフォーム会社などに相談をすれば教えてもらえるので、便器のリフォームを検討しているなら自宅でどこまでできるのかを確認するようにしてください。
便器自体は提供しているメーカーがそれぞれあり、それぞれ特徴があります。価格帯はほとんど同じですが、自社特有の技術を使った違いがあるので、自分好みのトイレはどれなのかをしっかりと吟味して決めるようにしてください。
付け替えのポイント
トイレリフォームで便器の付け替えをするときには、気をつけたいポイントがあります。それはほかのリフォームとの兼ね合いです。
トイレルームそのものをリフォームするならそのまま業者へ任せてしまって問題はありませんが、便器の付け替えをしてから床のリフォームをすると面倒なことになります。
床の張り替え作業をするときには便器を外す必要があり、その部分の作業が工費に上乗せされます。しかし床の作業と便器の付け替えを同時に依頼するなら、この問題は起きずに工費への影響もありません。
節約のため、必要な箇所だけリフォームをすることは賢い考え方です。しかし時にはそれが足を引っ張ることもあるので気をつけてください。
扉のポイント
トイレの扉をリフォームする場合は、扉そのものだけを交換する方法と枠ごと交換をする方法があります。枠ごと交換をする場合とそうではない場合とでは、5万円以上の差が出ることがあります。
もちろんそれ以下に抑えられる場合もありますが、数万円は違ってくるものだと考えてください。なぜここまでの差が出てくるのかというと、枠ごと交換をする場合は周囲の壁や壁紙にも手を加える必要があるからです。
ほかにもドアのグレードによって、1万円くらいから買えるものから5万円以上になるものがあります。基本的にはデザイン面での違いになるので重要視しない人も多くいますが、こだわった扉はトイレというよりも家の中の雰囲気を向上させる効果も期待できます。
団地のポイント
団地でのトイレリフォームも、注意するべきポイントはマンションと同じです。リフォームをする際にどこまでが可能なのかは団地によって異なるので、まず管理者へ確認をしてください。
マンションよりも団地の方が自由度は低い傾向にありますが、それはあくまでも目安です。自由に手を加えられる場合もあるので、まず確認することが重要になります。
この部分が気になる人は、団地へ入る前に前もって確認をしておくと良いです。トイレに対してある程度のこだわりがあるのに、いざリフォームをしようと思ったらできなかったということもあるのです。
窓のポイント
トイレに窓がある場合、そこがリフォーム対象になることがあります。冬は寒い地方だと二重窓にすることで快適度は大きく上がりますし、夏の暑い日に開けると虫が入ってくるから網戸を付けたいというリフォームもあるのです。
トイレの窓だから特別お金がかかるということはなく、一般的な窓のリフォームと同じように考えれば良いのですが、基本的にトイレの窓は小さめなのでリフォームにかかる費用は控えめです。
窓くらいなら気にしないと考えている人もいますが、ちょっとした変化が実は大きな効果を出すこともあるので、今のままの窓で良いのかどうかも一度考えてみてください。
臭いのポイント
しっかりと掃除をしているはずなのに、トイレの臭いがひどい。この問題を根本から解決するならリフォームが必要なときもあります。自分ではしっかりと掃除をしているつもりでも、トイレに使われている材質のせいで汚れが落ちきっていないことがあるのです。
壁や床のところでも触れましたが、クッションマットのように汚れが落ちやすい素材を使うことで、トイレの臭い問題を解決するリフォームになる可能性は十分にあります。ほかにもくみ取り式のトイレを水洗に買えることも、臭い問題を解決するリフォームになるのです。
ちなみにリフォーム業者の腕が悪いと、リフォーム後から下水の臭いがするようになるというトラブルも起きます。満足のできるリフォームをするためにも、どんな業者を選べば良いのかを知っておきましょう。
業者を選ぶときのポイント
トイレのリフォーム業者はどこを選べば良いのか。最初にぶつかる難問がこれです。業者を選ぶときには口コミ情報をチェックすることも重要ですが、その業者がどんなリフォームを得意としているのかも確認してください。
業者によって自社で工事をしているところもあれば、下請けに任せているところもあります。ここでトラブルを少なくするための選択肢は、自社でしっかりと工事をしているところです。
情報伝達にミスがあって思っていたものと違うリフォームになってしまったなどのトラブルは、防げるに越したことはありません。また、それぞれの分野によって自社で工事をする場合と下請けに任せる場合があるという違いもあります。
水道関係を誇示しているなら水回りのリフォームは安心して任せられるなどの違いがあるので、どんなリフォームをしてどんな業者を選ぶのか考えることがポイントです。
メーカーを選ぶ時のポイント
トイレリフォームの際にはどのメーカーが良いのか。これは難しい問題です。とりあえず有名なところをと思っても、トイレを選ぶときには3社しか選択肢がないような状態で、それぞれ長所が異なります。
まずはしっかりと調べて、そのメーカーならではのメリットを把握してください。どこのメーカーでも同じと考えてしまってはいけません。
トイレにどのような機能を求めているのか、そしてそれを実現するためにはどれくらいの予算が必要になるのか、どんな業者が対応をしているのかなどチェックするべき場所はたくさんあります。
トイレのリフォームは一括見積もりがおすすめ
安く工事をやってくれる業者を見つけるためにも、トイレのリフォームでは一括見積もりを活用しましょう。一括見積もりというのは、複数の業者に一括で見積もりを依頼する方法です。簡単に各業者の費用を比較できるのが特徴です。
たとえば5社に対して一括見積もりを依頼すれば、5社それぞれが提示してきた見積もり内容を比較できます。費用の違いや工期の違い、工事内容の違いなどをチェックでき、総合的に優れた業者を判断しやすくなります。
特に費用の比較ができるのは大きなメリットで、同じ内容のリフォームでも業者によって金額が変わるのがよくわかります。一括見積もりをはインターネット上で手軽に申し込みができるので、積極的に活用するのがおすすめです。
まとめ
トイレリフォームもそれぞれのポイントについてチェックしていくと、かなりの項目があるとわかります。もちろんどんなリフォームをするのかによって知っておくべきポイントもあれば、知らなくても良いと言えるポイントもあります。
しかし総合的な知識を身につけることによって、柔軟に対応できることも忘れてはいけません。トイレリフォームをする理由も人それぞれです。
何のためにリフォームをするのか、そのためには何が必要なのかをしっかりとさせてから、リフォームについてのプランをまとめていくようにしましょう。
予算を抑えるためにはどうすれば良いのか。多くの人はここから始めますが、せっかく予算を抑えられてもリフォーム結果に満足できない終わり方をしてしまったら意味はありません。トイレは生活の中でも重要なもので、毎日使う場所です。
リフォームにかかる費用をやすくするなら複数社へ見積もりを依頼して比較する方法が基本になりますが、それぞれの業者へリフォーム内容についても相談してみてください。
どういうポイントをおすすめしてくるのかも違いがあり、それによって新しく気づくこともあるのです。