【完全版】床・フローリングリフォームの全てがわかる《2020年最新》
一口に床やフローリングのリフォームといっても、様々な方法や床材があります。そのため安易にリフォーム先を選んでしまうと、失敗する可能性が高くなるのです。そこで床やフローリングのリフォームで失敗しないためのポイントをまとめておきましょう。
特に知っておきたいのが、どんな床材やリフォームのパターンがあるのかです。この2つでリフォームの費用なども、大きく違ってくるので頭に入れておいて損はありません。ではわかりやすくポイントを絞って解説をしていきます。
なお、床・フローリングのリフォームを業者に依頼するときの“おすすめ方法“を先に少しだけ話しておきます。
自分で優良業者を探したり、一社ごとに見積もり請求をしたりするのは大変な手間ひまです。
そのため、一度に複数の業者の見積もりが手に入る『一括見積もりサービス』を利用することをおすすめします。
最安値のリフォーム料金で、なおかつ、しっかりリフォーム工事をしてくれる優良業者を探すなら、この方法をぜひ試してみてください。
床・フローリングリフォームの平均費用と相場
最初にフローリングのリフォームで、どのくらいの費用がかかるのか考えてみましょう。大雑把にですがこのくらいの費用がかかるとわかっていると、リフォームの内容なども検討しやすくなるでしょう。
ポイントになるのは、今ある床がどうなっているかです。
- カーペット
- 畳
- フローリング
大きくはこの3つになるのですが、それぞれにフローリングへとリフォームする場合の費用を考えます。原則としてフローリングのリフォーム費用は、行う部屋の広さで決まる形です。ここでは8畳間での費用を紹介していきます。
カーペットの場合ですが、費用は10万円から20万円です。かんたんに剥がせますから、工事費用としても少なめです。あとは床材次第で大きく値段が変わります。畳の場合は20万円から30万円が相場です。
こちらは工事に手間がかかるので費用が高めです。最後にフローリングからフローリングですが、13万円から25万円が相場になります。
床材の選びもそうですが工事の内容によっても、大きく値段が変わってくるので覚えておきましょう。
【箇所別】床・フローリングの全ポイント
では実際に床やフローリングのリフォームで、ポイントになるものを解説していきましょう。床材によって大きく内容が変わってきますから、しっっかりと整理しておくことが大切です。先程のポイントとあわせてまとめていきましょう。
フローリング
現在では一般的な床材として使われているのが、フローリングです。戸建てだけではなく、マンションなどもフローリングが主流になっています。木材を中心とした基材に、ワックスなどの薬品処理をしたものがよく流通しています。
ではフローリングを選ぶメリットと、デメリットを考えてみましょう。
- 掃除がしやすい
- モダンなイメージになる
- 重い家具も置きやすい
- 価格が比較的に安い
- 防音や耐傷、耐凹みなどの機能がある
- 床暖房やホットカーペットにも対応している
- 調湿作用がある
まずメリットを確認してみました。次にデメリットも確認しましょう。
- 張り替えには工事が必要になる
- 水を吸収して、歪みがでることがある
- 強い衝撃でへこむことがある
- 布団で寝るのに適していない
などのことがデメリットとしてあげられます。ではメリットから特徴を解説していきましょう。価格が安いという点ですが、実はフローリングの床材もピンからキリまであります。特に安いのは張り替えではなく、上張りするタイプです。
この上張りタイプは工事を必要としないので、手軽にリフォームしたい人にピッタリでしょう。またフローリング床材は一般的なものだけに、様々な商品が展開されています。戸建て用やマンション用だけではなく、用途に合わせて床材を選べるのです。
クッションフロア
クッションフロアも人気の床材の1つです。塩化ビニルが素材として使われているもので、シート状のものになります。湿気に強いことから、トイレやキッチン、お風呂などの水回りに適した床材だと言えるでしょう。
最近ではフローリング床材でも耐水加工されたものもありますが、手軽にリフォームするのならクッションフロアがおすすめです。
シート状のため施工がしやすいのも特徴でしょう。フローリングよりも工事の費用が格段にやすくつきます。相場としては6畳間で6万円から7万円程度です。
またデザイン性に優れるのも、クッションフロアの魅力です。シート状の塩化ビニルであるため、表面のデザインは印刷されたものになります。フローリングのような木材柄が一般的ですが、高級感のある大理石柄なども高い人気があります。
カーペット・絨毯
カーペットや絨毯を敷いたものも床材の1つです。床板の上にカーペットなどを敷いたものになります。見た目としては高級感がありますが、繊維質の敷物だけに掃除がしにくいという難点があるのです。
ダニが繁殖しやすいのもデメリットでしょう。メリットよりもデメリットの方が目立つことから、近年ではほとんど床材として選択されません。
フローリングの上から、絨毯やカーペットを敷くというケースが主流でしょう。基本的には選択肢になりませんが、覚えておいて損はありません。
フロアタイル
フロアタイルは近年になって、床材として使われるようになりました。タイルを1枚1枚ならべていくため、既存のタイルでもオリジナリティを出すことができます。
メンテナンスも楽なため、玄関だけではなくキッチンや浴室などにも使われます。他の床材と比較したメリットも紹介しましょう。
- 土足でも対応ができる
- 水回りに使える
- 選び方によってはリーズナブル
- 比較的に工期が短くすむ
最近では室内のアクセントとして、フロアタイルが使われる形です。リフォーム費用としては7万円から20万円程度でしょう。タイルの選び方によって、大きく値段が差がつくのを覚えておくべきです。一般的な広さだと1日から2日で工事が終わるでしょう。
畳
和風の家には欠かせない床材が畳です。フローリングにはない良さがあるので、あえて畳にする人も少なくありません。最近では和風デザインを好む人も多いので、フローリングから畳へとリフォームする人もいます。
畳からフローリングにリフォームする場合は、畳の撤去と床上げを行わなくてはいけません。そのため床材の価格とあわせると15万円前後が相場になります。工期としても2日程度見ておくといいでしょう。
畳は古くから使われてきた床材です。フローリングの部屋に畳を置くという人もいるほどで、和風が良いのなら選択肢の1つとして覚えておくといいでしょう。フローリングへのリフォームもそこまで難しいものではありません。
大理石
最近では床材として、大理石などの石材を使うケースも多くなってきました。大理石の他には御影石が代表的な石材です。
見た目がよく、高級感があるというのがメリットになるでしょう。ただリビングなどに使うのではなく、水回りに使われるのが一般的です。
大理石を用いることのデメリットは、素足だと冷たく感じてしまう点でしょう。夏場は問題ないかもしれませんが、冬場にはかなり厳しいものがあります。また汚れが落としにくいというのもデメリットになるでしょう。
その他のリフォームパターン
介護リフォーム(バリアフリー)
最近になって注目されているのが、介護リフォームです。バリアフリーリフォームとも言われていて、高齢者や要介護者の人が暮らしやすいように自宅をリフォームすることを指します。自治体によっては、補助金がでるケースも多いです。
具体的には床と部屋の段差をなくして、車椅子でも生活をしやすいようにする、滑りにくい床材にするなどがあります。
他にも床暖房を入れるなども、介護リフォームとして人気です。軽く触れましたが、条件を満たせば補助金で費用を出してもらえるのも魅力的な点でしょう。
補助金についてはお住まいの自治体によって、それぞれに扱いが異なります。ですので介護リフォームの予定があるのなら、事前に確認をしておいた方がいいでしょう。床のリフォーム以外では、手すりをつけるなどが代表的です。
ペット用の床リフォーム
ペット用に床のリフォームをするケースが増えています。最近では床材もより機能が豊富なものが販売されていて、ペットがいる家庭に向いたフローリング材があります。
- 耐アンモニア
- 耐キズ
- 滑り防止
- 耐水性
以上のような機能が、ペット向けの床材にはついています。特にフローリング床材にとって、傷みが激しくなるのがおしっこです。小さいときは粗相をしてしまうことが多く、すぐに拭いたとしてもアンモニアの影響が大きく出ます。
しかしアンモニアに耐性のある床材であれば、そこまで心配をしなくてもいいです。他にも穴掘りや爪とぎなどの傷に強い機能があると安心できるでしょう。滑り止めの機能も地味にペットにとって大切な機能です。
ベランダの床リフォーム
ベランダの床リフォームもよく行われるものです。床のリフォームといえば、室内のものをイメージする人も少なくありません。結果ベランダの床リフォームと言われても、ピンとこない人も多いでしょう。
- 防水工事
- 塗装の塗り直し
- ベランダの床を交換する
- 屋根を新設する
- ベランダを作る
- 増築や拡張する
- サンルームに変更する
などのようなことが、ベランダの床リフォームに該当します。既存のものをメンテナンスする小規模なものから、ベランダの拡張やサンルームへの変更など大規模なものまで様々です。
費用としてもピンからキリまでといっていいでしょう。小規模なものなら50万円以下、大規模なものだと100万円を超えることもあります。
【場所別】戸建て・マンションの違い
床やフローリングのリフォームで覚えておきたいのが、戸建てとマンションの違いです。同じように見えて、まったく異なるものですから、しっかりと把握しておきましょう。
- 戸建ては特に制約がない
- マンションは制約がある
この2点が主な違いになります。戸建ては自分の家ですから、隣近所への配慮はいっても特に制約があるわけではありません。しかし、マンションの場合は異なります。集合住宅になるので、より配慮が必要となってくるのです。
そのため制約としてあげられるのが防音機能です。マンションの規約で、床材をリフォームするのなら防音機能が定められているケースもあります。一定の性能を求めるというケースも多いので、マンションの床リフォームは事前確認をしてください。
床・フローリングのリフォーム時期とタイミング
一般的に床やフローリングのリフォームは、15年から20年程度を目安にして行った方がいいと言われています。これはマンションでも戸建てでも同じです。このくらいの年数が経過すると、劣化する部分が多くなるのが理由になります。
ただ家の劣化というのは、それぞれで異なりますのであくまでも目安として考えてください。ちなみに判断基準も紹介します。
- 歩くと床がきしむ
- 床が沈んだような感覚がある
- 大きな傷や汚れが目立ってきた
- 凹みやひび割れがある
- 床が変色している
というのが基準になります。ある程度の年数が経過すると、これらの症状は当たり前のようにでてくるものです。そのため深刻に考えない人も多いでしょう。確かに傷や汚れがある程度なら大きな問題はありません。
リフォームメーカーを選ぶポイント
床やフローリングのリフォームをするときに、大切なポイントになるのがどのメーカーを選ぶかです。各メーカーでは得意な分野が違っていて、展開している商品を見れば何を得意にしているのかがわかります。
床材やフローリング材と一口にいっても、様々なものがあります。最適なものを選ぶには、まず自分がどんな形にリフォームさせるのかはっきりさせなくてはいけません。床材は大きくわけると2つのタイプがあります。
- 無垢材
- 複合フローリング
無垢材といは天然木でできているもので、素材の良さを十分に感じることができます。質感にこだわりたいのなら、無垢材が得意なメーカーを選ぶといいでしょう。
複合フローリングは、複数の素材が使われている床材です。コストが低く、メンテナンスフリーのものが多いのが特徴になります。
リフォーム業者を選ぶときのポイント
ではどのような点に注意して、リフォーム業者を選べばいいのでしょうか。最も大切なことは、床やフローリングのリフォームで実績が豊富なことです。
リフォーム業者といっても、実はそれぞれに得意な分野があります。ですから床やフローリングのリフォームに強い業者を選ぶのが大切なのです。他の条件もあげてみましょう。
- スタッフの対応が丁寧
- 見積もりの内容が詳細である
- アフターフォローがしっかりしている
- 住宅の状況に応じてプランを提案してくれる
- 施工実績を見せてくれる
- 追加工事などの説明もしてくれる
といったようなことがあげられます。これらのポイントをすべて満たしているのは、優良な業者であるといっていいでしょう。
そして重要なのが、担当者と話が合うかどうかです。リフォームは工事をして終わりではありません。長い付き合いになる可能性もあるので、担当者の人柄も考慮しましょう。
リフォームを安くするコツ(web一括見積もり)
床やフローリングのリフォームを安くしたいのなら、一括見積もりを使うようにしましょう。一括見積もりはインターネット上にある、無料のサービス・ツールです。自分が住んでいる地域に対応する複数の業者に一括して見積もりをだしてくれます。
原則としてリフォームをするときに、無理な値引きを期待するのは間違っています。なぜなら無理に値引きをすると工事で手を抜かれたり、希望のものよりも安い建材を使われるからです。つまり値切るのに、一括見積もりをするのではありません。
一括見積もりをしたあとに、業者ごとの対応を見るのがポイントです。安くリフォームをしたいけれどと正直に話をして、どんな床材が向いているのかをアドバイスしてもらうことに意味があるのです。
複数の業者に話を聞いて、自分の意見を最もあっているリフォーム業者を選ぶといいでしょう。
まとめ
フローリングや床のリフォームについてまとめました。リフォームといっても様々なものがありますから、自分が行いたいものを明確にさせて業者に相談するのがいちばんです。
安くリフォームをしたいのなら、3つのポイントを抑えておきましょう。
- フローリング材のグレードを落とす
- 安くできる部分を業者側から提案してもらう
- リフォームする箇所を増やせば、値引きしてもらいやすくなる
この3つを覚えておいて損はありません。特にフローリングのリフォームは床材もあわせて、しっかりと業者と検討すべきです。そのためにも一括見積もりを使って、上手に業者から相見積もりをとるようにしてください。
無理に値切ろうとすると、逆にリフォームでは良くない結果になるので、この点は注意しておきましょう。