ペット用床材はどこがいい?定番のリフォームと平均費用・相場を解説
大切にしているペットが快適で安全に暮らすためには、工夫を凝らす必要があります。特に床材選びは慎重にならなければいけません。床材にも色々な種類がありますが、ペットと暮らすのに最適なものは何なのでしょう?
またペットが長時間過ごすスペースにのみ床材を敷くのか、住まい全体の床を張り替えるのかによって、費用にもかなりの差が生じます。
ペットを飼っている以上、最適な床材と費用、リフォームの際の注意点などは、リフォームを行う前に知っておかなければなりません。
なお、ペット用床材のリフォームを業者に依頼するときの“おすすめ方法“を先に少しだけ話しておきます。
自分で優良業者を探したり、一社ごとに見積もり請求をしたりするのは大変な手間ひまです。
そのため、一度に複数の業者の見積もりが手に入る『一括見積もりサービス』を利用することをおすすめします。
最安値のリフォーム料金で、なおかつ、しっかりリフォーム工事をしてくれる優良業者を探すなら、この方法をぜひ試してみてください。
愛犬に優しい床材の選び方
統計によると、3世帯に1世帯がペットを飼っていることが分かっていますが、ペットのために住まいをリフォームする家庭は多くありません。確かにペットのためのリフォームといっても、具体的に何をしたら良いか分からない人がほとんどでしょう。
室内で飼えるペットの中でも特に飼育率が多いのは、なんと言っても犬です。ヨークシャーテリアやチワワなどの小型犬や、プードルなどの中型犬は、飼い主の後を付いていくように家の中を走り回ります。
しかし一般的なフローリングでは滑ってしまい、愛犬が思うように動けないのが難点です。
愛犬家なら特に、もっと自由で健康的に日常生活を送ってもらいたいと思うことでしょう。
そのためには、ペット用のフローリングやカーペットを張るためのリフォームを行い、動き回っても足が滑らないような工夫をするのが良いです。
滑りにくいペット用床材リフォームの平均費用・相場
滑りにくいペット用床材を敷くためには、主に2つのリフォーム方法があります。
- 既存の床材を剥がして新しく床材を張る
- 既存の床材の上に新しい床材を張る
ペット用のフローリングに張り替える場合は、基本的に既存の床材を剥がす工程になるでしょう。この時フローリングの材料費などの他にも、以下の費用がかかります。
- 既存の床材を剥がす工事費
- 廃棄処分費
- 運搬費
そのため床材の費用にプラスして、5~10万円程度の料金がかかると考えておきましょう。このようなリフォームの平均相場は、6畳間で11~16万円程度です。
一方で今ある床材の上に新しい床材を張るリフォームは、既存の床材を剥がす工費や廃棄処分費などがかかりません。ただフローリングの上にペット用のフローリングを張るような工事は一般的ではないため、カーペットやタイルなどを張ることになります。
床材の種類にもよりますが、6~12万円程度がリフォームの平均費用となるでしょう。どちらのリフォーム方法にするかによって、必要費用も異なります。ただ床は頻繁に張り替えるものではないため、どのような方法をとるかを良く考えて選択しましょう。
【種類別】ペット用床材の価格・費用相場
「ペットのためのリフォームというと、選べる床材が少ないのでは?」と思う人もいるかもしれません。しかしペットを飼う家庭の増加に伴い、リフォーム業界でもペット用の床材や壁など、ラインナップを増やしてきています。
どのような床材がどのくらいの価格で用意されているのかをチェックしていきましょう。
ペット対応フローリング
一般的なフローリングは、滑りやすく足腰に負担をかけてしまいます。この問題を解消したのが、ペット対応フローリングです。見た目は一般的なフローリングと変わらないため、部屋の雰囲気を変えたくない人にもおすすめします。
滑りにくい加工はもちろんのこと、ひっかき傷やよだれ、おしっこにも強いです。その他にも以下のような機能を持つフローリングもあります。
- ひっかき傷だけでなく擦り傷にも強い
- 臭いが付きにくい
- 変色しにくい
- ホットカーペット対応
- 床暖房対応
- 車いす対応
- キャスター付きの家具対応
ペットの過ごしやすさだけでなく、飼い主も過ごしやすいような機能を多く持つ床材も多、いです。費用相場は1平方メートルあたり7,000~18,000円程度になり、嬉しい機能が多いほど価格は高くなるでしょう。
タイルカーペット
タイルカーペットのメリットは、工事が簡単で比較的安価でリフォームができるという部分です。部分的な張り替えが可能で、おしっこやよだれなどで汚れた箇所は剥がして洗えます。
希望すればリフォームに採用したいサイズや形にカットしてくれるので、角の多い部屋でもピッタリと張ってもらえるでしょう。
また音や衝撃を吸収してくれるのも、タイルカーペットの利点です。マンションなどの集合住宅に住んでいる人は、敷くことで防音の役割を果たしてくれます。
ただ爪が引っかかったり毛が付くことがあるので、日ごろから爪のケアや掃除を心掛けなければなりません。平均価格は1平方メートル5,000~8,000円程度となり、他の床材と比較してもかなり安いです。
クッションフロア
クッションフロアのメリットには、以下のようなものがあります。
- 滑りにくい
- 柔らかい
- 防水性がある
- 臭いが付きにくい
クッションフロアは、特に柔らかいペット用床材です。そのためケガをしにくく、ペットだけではなく小さい子どもが居る家庭でも安心できます。またフローリングと比較して、物音が響きにくい特性も持っているでしょう。
ただし柔らかく厚みもあるため傷付きやすいというデメリットがあります。引っ掻き傷だけではなく、擦り傷や凹みにも弱いです。傷付いた部分は修復が難しいので、細心の注意を払わなければなりません。
平均費用は6,000~10,000円程度となります。消臭効果のあるものや抗菌効果のあるものなど、機能が充実するほど価格は高くなるので、注意しましょう。
ペットリフォームの注意点
ペットのためを思って行っているリフォームが、思わぬトラブルを引き起こす場合があります。
- 工事中の音や振動によるストレス
- 門扉解放によるペットの脱走
- ケガの可能性
- ペットが工事の邪魔をしてしまう
犬の聴力は人間の4倍というくらい、動物は耳が良いです。そのため工事の音もとてもよく聞こえます。
音や振動はペットを怖がらせてしまう恐れがあり、ストレスが溜まると心身に支障をきたす可能性があるのです。
また作業中や設備の運搬時は、玄関の扉が解放しっぱなしになることもあるでしょう。目を離した隙に、ペットは外に飛び出してしまうかもしれません。思わぬケガにも繋がるので、工事中はリードをしたり別室に居てもらうようにしましょう。
フローリングによるペットの怪我・病気が急増
犬は歩く時に、肉球だけではなく爪を使っています。地面に爪を引っかけ、踏ん張りながら移動しているのです。
しかしフローリングは引っかかりが無いため、滑ってしまいます。このような状態では、身体に様々な支障が出てきてしまうでしょう。
- 変に力が入ってしまい筋肉を傷める
- 踏ん張ることができない
- 滑ってしまい体勢が崩れる
- 飛び降りやジャンプの際に着地に失敗してケガを招く
当たり前の行動が当たり前に出来ないことは、とても辛いです。人間も氷の上で歩こうとすると、変なところに力が入ってしまったり、動きがぎこちなくなってしまうでしょう。犬の場合はそれがフローリングになります。
自由に動き回れない状態が続くと、恐ろしい病気を引き起こすこともあるため、注意が必要です。
- 捻挫
- 骨折
- 関節炎
- 股関節形成不全
- 膝蓋骨脱臼
- 椎間板ヘルニア
これらの症状は、悪化すると手術や入院が必要になります。最悪の場合、歩行困難に陥ることもあるでしょう。このような症状を未然に防ぐためにも、床材の張り替えを検討してみてください。
ペット対応リフォームをコスパよく上手に行うコツ
ペットのためのリフォームは、使用する床材や工事費で金額に大きな差が出ます。特に材料となる床材は、素材や機能で値段が全然違うのです。「せっかくだから良いものを敷きたいけれど、費用が心配」という人もいるでしょう。
そんな時には、リフォーム業者の割引を利用すると良いです。希望小売価格はメーカーからの拘束がないので、リフォーム業者が自由に決められます。つまり設備の料金は、リフォーム業者によって異なるのです。
そのためリフォームの見積もりは、複数の業者に依頼すると良いでしょう。1社からしか見積もりをもらわないと、その価格が高いのか安いのかが分かりません。3~5社を目安に見積もりを出してもらうことで、費用相場を知ることもできます。
ペット対応リフォームは一括見積もりがおすすめ
「何社にも見積もりを依頼するには、その都度申し込み手続きをしなければならない」と思っている人も多いようですが、実はそうではありません。一括見積もりを利用すれば、1回の申し込み手続きで複数の業者に依頼をすることが可能なのです。
気になった業者があればサイト内から連絡可能ですし、依頼の断りも気軽にできますので、「見積もりを出してもらったのに、断るのはしのびない」と感じる人にもおすすめになります。
またペット対応のリフォームは、業者側にもそれなりの知識が必要になります。打ち合わせの際に、色々なアドバイスをもらうためにも、確かな実績を持つ業者を選択しなければなりません。
納得できる業者と巡り合うためにも、一括見積もりにて複数の業者に見積もり依頼をしてみてください。