【徹底調査】参考にしたい!マンションの床のリフォームにかかる費用
既存の床材の汚れや傷、剥がれなどが気になりだし、床リフォームを検討している方もいるでしょう。ここでは、マンションの床材張り替えにかかる費用相場をメインに情報をまとめました。
予算を組むための参考情報としてお役立ていただければ幸いです。また、マンションの床リフォームでは費用のことだけでなく、押さえておかなければいけない注意点がいろいろとあります。
何のことなのか不思議に思った方は、トラブル防止のためにも今回ご紹介する内容のうち、後半の情報もあわせてチェックしておきましょう。
なお、床のリフォームを業者に依頼するときの“おすすめ方法“を先に少しだけ話しておきます。
自分で優良業者を探したり、一社ごとに見積もり請求をしたりするのは大変な手間ひまです。
そのため、一度に複数の業者の見積もりが手に入る『一括見積もりサービス』を利用することをおすすめします。
最安値のリフォーム料金で、なおかつ、しっかりリフォーム工事をしてくれる優良業者を探すなら、この方法をぜひ試してみてください。
マンションの床リフォームにかかる平均費用
昭和の頃、マンションの床材の主流はカーペットでした。床リフォームによってカーペットを張る場合、業者に依頼するときにはカーペット自体の製品価格のほか、張り替え工事費用が発生します。
6帖10平米で、カーペット自体の製品価格は以下のとおりです。
低グレードの製品 | 20,000円程度 |
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標準グレードの製品 | 30,000円程度 |
ハイグレードの製品 | 100,000円程度の製品 |
これにプラス張り替え工事費用として、6帖10平米で30,000~40,000円程度がかかります。
製品価格と合計すると、50,000~140,000円程度のお金がカーペットを使った床リフォームではかかる計算です。これに対し、フローリングに張り替える場合はどうなのでしょうか。
【床材別】床リフォームの費用と相場
既存の床材が何なのかによって、どの種類の床材に張り替えるのかによって、床リフォームでかかる費用の相場には差が生じます。また、場所によっても価格は変わります。
フローリングに張り替える場合や、コルク床材を使用する場合、玄関をリフォームする場合などを見ていきましょう。
フローリングに張り替える場合
カーペット・クッションフロアからフローリング
カーペットやクッションフロアの床をフローリングに変更する場合には、既存の床材の撤去が簡単なため、比較的安く済みます。マンションの管理規約や使用細則に従い防音ありの床にする場合、かかる費用は以下のとおりです。
4.5帖 | 110,000~140,000円程度 |
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6帖 | 130,000~170,000円程度 |
8帖 | 155,000~210,000円程度 |
実際に床リフォームでかかる費用は、合板フローリングを選択するか天然素材の無垢フローリングを選択するかで違います。合板と比較して無垢材のほうが高額になりがちです。
なお、合板が粗悪品なわけではなく、無垢材と比較して変形が起こりにくいです。また、塗料やコーティングによって防水性や防滑性、防傷性といった、機能性を持たせている製品も流通しています。
畳からフローリング
畳からフローリングに床材を張り替える場合には、下地を造作して高さ調整をしなければいけません。この手間がある分、業者に床リフォームを依頼した場合の相場はほかの床材から張り替える場合に比べて高額です。さっそく価格を見ていきましょう。
4.5帖 | 160,000~190,000円程度 |
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6帖 | 150,000~240,000円程度 |
8帖 | 190,000~310,000円程度 |
なお、これらの金額は防音ありのマンションにした場合のものです。そのほか、下地を造作するときには断熱材を入れることができます。
上の金額プラス10,000円ほどかかるケースが多いですが、底冷えの対策をしたい方は入れるのを検討したほうが良いでしょう。
フローリングからフローリング
既存のフローリングを剥がし、新しいフローリングを張る場合には、カーペットやクッションフロアから張り替えるときより割高感があります。
広さ別にかかる費用の相場について、防音ありの合板フローリングにする場合は以下のとおりです。
4.5帖 | 100,000~130,000円程度 |
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6帖 | 120,000~155,000円程度 |
8帖 | 140,000~190,000円程度 |
続いて、無垢フローリング材を選択した場合の張り替え費用の相場をチェックしておきましょう。
4.5帖 | 130,000~160,000円 |
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6帖 | 160,000~200,000円 |
8帖 | 200,000~250,000円 |
なお、今回ご紹介したカーペットやクッションフロア、畳、フローリングからフローリングにした場合の防音ありはL-45のものです。
Lとは床衝撃音の防音性能で、数値が低いほど優れていることを意味しています。L-45はマンションの管理規約で設定さられていることが多い性能です。
コルク床材を使用する場合の費用と相場
防音性に優れているほか、高い防滑性や断熱性、弾力性を持つコルク床材。床リフォームで使用する床材として選択した場合には、床面積1平米あたり11,000円程度の費用が相場といえるでしょう。
なお、コルク床材に限った話ではなく、どの床材にも欠点はあるものです。主なデメリットとしては傷がつきやすく、水に弱い点をあげることができます。
耐久性の面で不安があることを踏まえた上で、床リフォームの床材として選択するか決めたほうが良いでしょう。
カーペットを張替える場合の費用と相場
前述したとおり、カーペットは6帖10平米で50,000~140,000円程度の費用で床リフォームできる場合が多いでしょう。フローリング主流の今、あえてカーペットを選択するメリットは、防音性や防滑性、保温性、色デザインの豊富さなどです。
ただし、防ダニ加工がほどこされていないカーペットだと、ダニが繁殖するリスクがある点がデメリットのひとつではあります。また、防汚加工が付いていない製品の場合には、掃除や手入れが大変な点などに気をつけなければいけません。
玄関の床を張り替える場合の費用と相場
コンクリート打ちっぱなし以外にも、玄関には陶器素材のタイルや大理石、人工大理石を敷く選択肢もあります。おしゃれに見せたい、高級感が欲しいというこだわりがある方は、導入を検討してみてはいかがでしょうか。
金額については、陶器素材のタイルであれば1平米で10,000円程度かかると思っておくと良いでしょう。また、人工大理石も安いものであれば大体同じぐらいの費用で済みます。これに対し、大理石は大体安い人工大理石の3倍程度の費用がかかるでしょう。
床暖房にリフォームする場合の費用と相場
足元から暖かく快適にしてくれる床暖房は、電気で暖めるタイプと、ガスで沸かした湯で暖めるタイプに大別できます。導入が簡単で割安なのは前者、割高ではあるものの暖めるスピードに優れているのは後者です。
導入するにあたってかかる金額についてですが、電気で暖めるタイプの床暖房は800,000円程度と思っておくと良いでしょう。これに対し、ガスで沸かした湯で暖めるタイプの床暖房は、1,200,000円程度のお金がかかるケースが多いです。
マンションでフローリングに張替える際の注意点
管理規約や使用細則をチェックして、リフォームに関する記載がある部分を読みましょう。マンションの場合は、自由に床材を張り替えするのはほとんどの場合、認められていません。
リフォーム自体が可能か、可能な場合にはルールに従いましょう。
防音対策が必須
マンションでは左右隣や上下階の住人に対し、騒音で迷惑をかけないようにしなければいけません。管理規約などを見てみると、遮音性能について書かれています。L-40またはL-45はクリアしている床材を使わなければいけない物件が多いです。
数値は低いほど音が響きにくくなるのですが、L-40は下階の住人からすると、微妙に物音が聞こえる程度のレベルです。これに対しL-45は、フォークを落とすと少し音が聞こえる、大きな音を立てると聞こえる程度の遮音性能を持っています。
そのほか、マンションの管理規約などで許可されているのであれば、二重床工法で床リフォームをすると値は張るものの防音性能が高まります。
マンションは戸建ての床リフォームとは違う?
床リフォーム自体がマンションによってダメな場合があるほか、良くても遮音等級に関する決まりがあることが多いのはすでに述べたとおりです。防音性能については、たとえばフローリングに張り替える場合、戸建て用のものは向きません。
通常の戸建て用フローリングに変更するような失敗は、リフォーム業者に依頼すればまず考えられませんが、やってしまうと生活音が響き過ぎます。
これは通常の戸建て用フローリングは合板を重ねたつくりになっていて、マンション用とは違ってクッション材が入っていないためです。また、L-40ではなくLLやLHと表記されていることがあります。
工事で出る音(近所トラブル回避)
マンションの床リフォームでは、張り替え後の生活音だけでなく、張り替え作業時の音にも気をつける必要があります。大きな音が出てしまうのは避けられないため、作業中に左右隣や上下階などの住人がいれば、苦情をいわれかねません。
近所トラブルを防ぐには、工事がはじまる前に同じ階の左右隣や上下階とその左右隣まで、あいさつをしておくのが良いでしょう。
いつからいつまで張り替え作業があるのかを伝えておけば安心です。また、住人が在宅中の可能性が高い朝や夜、週末や祝日の工事を避けるのも良いでしょう。
DIYで張り替えは素人には難しい
床材によっては簡単に切ることができ、既存の床の上にパズルのように敷いていくだけと、初心者でも比較的張り替えやすいものもあります。画像や動画などでの解説情報も得やすく、実際にチャレンジしている方も少なくありません。
しかし、素人が挑戦するにはやはりハードルが高いといわざるを得ないでしょう。床材の調達や張り替え方の勉強が必要ですし、作業のためのまとまった時間を確保しなければいけません。
また、正しく張り替えなければ、防音性や保温性などの機能も十分に発揮できないのです。そして何より見た目の仕上がりが悪くなりがちで、失敗すれば床材を買い足さなければならず、ムダにお金がかかってしまいます。
プロに依頼すれば工期も短く美しい仕上がりが期待でき、施工不良が見つかったときも多くの業者では保障してくれるのです。
床のリフォームは一括見積もりがおすすめ
複数のリフォーム業者から見積もりを取り、比較検討するのは相見積もりといいます。インターネットの一括見積もりサイトを利用すれば、複数社への見積もり請求が楽々できてしまいます。その理由を含め、メリットは以下のとおりです。
- サイト内のフォームに一度だけ必要事項の入力&送信でまとめてサイトの登録業者に見積もり依頼が可能
- 無料で利用可能、利用によるリフォーム業者との契約義務はなし
- しつこい営業の心配が少ない
サイトには優良業者が登録されています。そのため、自力で探して複数社の見積もりを取ったけれど、すべてイマイチな業者をあたっていたという失敗が起こりにくいです。
床材の張り替えを検討している方は、気軽に利用してみてはいかがでしょうか。
まとめ
マンションの床リフォームは業者に相談、依頼するのが安心かつ安全です。管理規約などに記載があるルールに沿って、きれいに仕上げてくれるでしょう。今回ご紹介した費用の相場を見つつ、予算を組んでおくことをおすすめします。
実際に床リフォームを依頼する業者を決める際には、複数社の見積もりを取得し、比較検討しましょう。金額の内訳を確認し、追加費用や保証の有無、保証範囲まで見て、一番良いと感じた業者と契約したいところです。
何社にも見積もりを請求するのは面倒くさいと感じる方もいるかもしれませんが、今は便利な時代です。1回申請すればまとめて複数社の見積もりが取得できる一括見積もりサイトがあります。
これを利用すれば、簡単に最安値、最善のプランを提案してくれるリフォーム業者がわかります。