
【一読の価値あり】キッチンの窓をリフォームする注意点とポイント!
キッチンリフォームでの一つの課題が、窓をどうするかです。もともとキッチンに窓がある住宅は多いですが、なかには窓のないキッチンもあります。では、キッチンにおける窓の役割にはどんなことがあるのでしょうか。
キッチンリフォームで窓をどうするかを考えるうえでも、窓の役割と必要性などを知ることは大切です。また、窓のないキッチンに窓を新たに作る場合、その費用も気になります。
そこで、キッチンリフォームで窓を設置する費用、窓を設置する目的や注意点などを見ていきましょう。
なお、キッチンのリフォームを業者に依頼するときの“おすすめ方法“を先に少しだけ話しておきます。
自分で優良業者を探したり、一社ごとに見積もり請求をしたりするのは大変な手間ひまです。
そのため、一度に複数の業者の見積もりが手に入る『一括見積もりサービス』を利用することをおすすめします。
最安値のリフォーム料金で、なおかつ、しっかりリフォーム工事をしてくれる優良業者を探すなら、この方法をぜひ試してみてください。
キッチンの窓リフォームにかかる費用
キッチンに窓を新たに設置する場合、住宅の構造によって費用は当然変わります。ここでは木造の住宅に新設する場合を例に考えてみましょう。
もちろん窓の大きさやグレードなど考慮する要素はいろいろありますが、窓自体にかかる費用は一般的なサイズのアルミサッシなら2~4万円あたりが相場です。

窓自体の費用以外にも考慮しなければならない費用があります。住宅によっては足場を設置しなければ窓が増設できないということもありますし、場合によっては外壁の補修が必要になることもあります。
これらの工事費には窓自体の費用以上かかるのが普通です。20万円ほどは予算を確保しておいた方がよいでしょう。
キッチンに窓を設置する目的は?
窓のないキッチンに新たに窓を設置するということは、何かしらの目的があるわけです。見た目、換気、採光などその目的はさまざまですが、それによって設置する窓の大きさや形も変わってきます。
窓を設置したいのであれば、まずその目的をしっかり確認し、その目的に適う窓はどのようなものかを考えていきましょう。
キッチンの換気
キッチンに窓を設置する目的として、多くの人が掲げるのが換気です。キッチンは調理をする場所ですから、熱やにおいが非常にこもりやすく換気が欠かせません。
もちろん換気のためには換気扇が設置されているわけですが、窓を開け放って外気をたっぷり取り込むことで、換気扇のみでは取り除くことの難しいにおいまでしっかり取り除けるようになります。
また、換気扇とはキッチンの空気を外に排出するための設備ですが、入ってくる空気がないことには中の空気を排出することができないことにも注意してください。
基本は換気扇のあるキッチンに窓はあらかじめ設置しておくべきものであり、換気扇を使用中は窓を開けて外の空気を取り込みながら換気するものです。そう考えるとリフォームで窓を設置するのなら、第一に換気に重点を置いて選びましょう。
閉塞感をなくす・明るくする
キッチンにおける窓の役割として、換気と並んであげられる重要な要素が採光です。リビングなど他の部屋と独立しているキッチンだと、いくら照明があるといっても自然な光が不足してしまいます。
夜間なら照明の明かりだけになるのも仕方のないことですが、日中に作業する際は、日光を取り入れて自然の明かりのなかで過ごす方が調理中の食材や料理がよく見えるので快適です。それに、日中は照明を使用する必要がなくなります。
調味料などを直射日光に当たる場所に置いていると、傷みが早くなってしまうことはありますが、収納する場所を変えれば片付く問題ですし、強い日差しを避けたいのであれば、カーテンやブラインドを取り付ければ問題ありません。
窓から外の景色が見えるだけで、同じ広さの空間でも広く見えるものです。キッチンに広がりを与えて閉塞感をなくすためにも窓の設置は重要でしょう。
インテリア
キッチン用の窓にはデザインの良いものがありますし、最近ではキッチンに合わせて好きなデザインでコーディネートできる商品もあります。
窓の大きさを自由に選べるなら、大きめの窓をどーんと設置するのでもよいですし、小さな窓を組み合わせてモダンなデザインを演出することも可能です。窓の大きさに制限があるとしても、窓枠の色合いやデザインを工夫することで雰囲気を変えることができます。
窓を設置する目的は換気と採光が主となることがほとんどですが、せっかく新たに設置するのであれば、デザイン性も重視してそのままインテリアとして通用するものを選びたいものです。
また、窓にインテリアの役割を持たせるだけなら、大掛かりな工事をしなくてもできることはいろいろあります。窓辺に観葉植物を飾るだけでも雰囲気がガラリと変わりますし、窓枠を北欧風のデザインにするなど変化を付けることで個性を出すことも可能です。
キッチンの窓を設置するときに注意するポイント
キッチンに窓を設置する主な目的には、換気、採光、インテリアがあることをお伝えしましたが、その目的に適している窓を選んでも、時として設置したことによるデメリットが発生することもあります。
多少のデメリットなら何らかの対策で解消できますが、取り返しがつかないような失敗はしたくないものです。そこで、窓を新設する場合に考えられる注意点をいくつか見ていきます。
結露に注意
新たに窓を設置すると、確実に室温に影響が出ます。そのため、これまで通りのやり方では室温の調整がうまくいかないというケースが考えられます。
熱はエネルギーの高いところから低いところへ移動するものですから、いくら窓を閉め切っていたとしても、夏場は窓を通して暑い外気が室内に入ってきますし、冬場は窓から室内の暖かい空気が外へ逃げて行ってしまうものです。
壁や床、天井などはかなりの厚みがありますし、断熱材があるおかげで熱の出入りをある程度防ぐことが可能ですが、窓ガラス1枚ではかなり熱の出入りがあると思った方がよいでしょう。
結露はカビやダニの発生、木材の腐食や金属の錆びなどさまざまな問題をもたらすため、窓を設置する際は結露対策まで考えて選んでください。最近の窓には断熱性に優れた商品もありますし、熱の出入りを抑えるには二重窓という手もあります。
近所からキッチンが見えてしまう
換気と採光のことを考えてキッチンに大きな窓を設置した場合、その役割はちゃんと果たしていたとしても、外から部屋の中が丸見えになってしまう思わぬデメリットが発生してしまうことがあります。
そのために、せっかく窓を設置したのに日中はカーテンやブランドを閉め切っているというようなこともよく聞く話です。こういうことになってしまうのは、リフォームの前にシミュレーションがしっかりできていなかったことにほかなりません。
リフォーム前に考えるべき基本的なことではありますが、意外とそこまで気が回っていなかったという人は少なくありません。リフォームを検討する際は家の中のことだけでなく、周囲の環境による影響までしっかり考慮してください。
マンションは窓はつけられない
以上、窓のないキッチンにリフォームで窓を設置するケースを見てきましたが、注意しておきたいのは、これは一戸建てをリフォームする際の話だということです。
マンションでもキッチンをリフォームすることは可能ですが、新たに窓を設置することはできないことに注意してください。賃貸物件ができないのは当然ですが、分譲マンションでも同じです。
なぜならマンションの壁は共用スペースに当たるため、居住者が勝手に加工することができないからです。
たとえマンションの規約で禁止されていないとしても、鉄筋コンクリートの壁に穴を開けるのはかなり大掛かりな工事になりますし、マンションの耐久性の問題もあるので各所への申請もたいへんです。
キッチンの移動も考えてる場合は慎重に検討しよう
現状のキッチンに新たに窓が設置できない場合は、逆にキッチンを窓のある場所に移動させるという方法もあります。
ただ、どこにでも移動させられるわけではありません。配管や電気配線の問題もありますし、キッチンを移動させたことでリビングやダイニングのスペースがなくなってしまうなんてことも考えられます。
キッチンに開放感を出したいのであれば、窓を設置しなくてもアイランド型のキッチンにリフォームすれば可能ですが、壁付のキッチンをアイランド型にするにはかなりの費用がかかります。
これらを考えると、すでに窓のある場所で移動可能なところがないか検討するのが現実的と言えるでしょう。今ある窓のデザインを変えたり大きくしたりといったことは、それほど費用をかけずともできる場合があるので、これを前提に慎重に検討してみてください。
光が入らないまたは直射日光が入りすぎて暑い
「窓を新しく設置したのに思っていたほど日光が入らない」、または逆に、「直射日光が当たって暑い」というケースはあり得ることです。窓を新設する際は太陽の通り道まで考えて、時間帯によって日差しがどう変わるかを考慮してください。
日光が入る場所に窓を設置できない場合は、照明を多めにするなどして対策は可能です。日光が入り過ぎる場合は、カーテンやブラインドを設置するのが最も簡単な対策でしょう。角度を変えて日光の量を調節できるブラインドがおすすめです。
天井や棚の位置によってつけられない場合がある
キッチンに窓を新設できたとしても、天井の高さや棚・カウンターの位置などによって理想の場所に設置できないことも考えられます。せっかく窓を設置してもメリットを感じられないなら意味がありませんので、リフォーム業者と相談しながら現実的な方法を探ってください。
防犯面もしっかり考える
窓の新設で忘れてはならないのが防犯対策です。キッチンの窓は空き巣の侵入口のナンバーワンとも言われているぐらいですので、窓から入れないような防犯ガラスを入れるなど対策を講じておきましょう。
キッチンリフォームは一括見積もりを活用する
安く工事をやってくれる業者を見つけるためにも、キッチンのリフォームでは一括見積もりを活用しましょう。一括見積もりというのは、複数の業者に一括で見積もりを依頼する方法です。簡単に各業者の費用を比較できるのが特徴です。
たとえば5社に対して一括見積もりを依頼すれば、5社それぞれが提示してきた見積もり内容を比較できます。費用の違いや工期の違い、工事内容の違いなどをチェックでき、総合的に優れた業者を判断しやすくなります。
特に費用の比較ができるのは大きなメリットで、同じ内容のリフォームでも業者によって金額が変わるのがよくわかります。一括見積もりをはインターネット上で手軽に申し込みができるので、積極的に活用するのがおすすめです。
まとめ
以上、キッチンに窓を新設する際の目的や注意点を見てきました。まずは窓を設置する目的をはっきりさせ、「ここに窓を設置するとどうなるか」と常に想定しながら、リフォーム業者とも相談しつつ慎重に検討していきましょう。