【浴槽種類別】在来工法とユニットバスのリフォーム価格・費用一覧!
お風呂のリフォームにはいくつかの種類があります。どこをリフォームするかで工事の内容も変わってくるのですが、ここでは浴槽のリフォームに焦点を絞って詳しく見ていきます。
浴槽には在来工法のものや、ユニットバスがありますが、それぞれどのくらいの価格・費用でリフォーム可能なのでしょうか?
特に在来工法の浴槽は種類が細かく、種類別に必要な費用もバラバラなので、目安となる金額を把握しておくと予算を検討したり、見積もりを見た時に提示された価格が妥当なのかを判断できるようになり重要です。
なお、浴室のリフォームを業者に依頼するときの“おすすめ方法“を先に少しだけ話しておきます。
自分で優良業者を探したり、一社ごとに見積もり請求をしたりするのは大変な手間ひまです。
そのため、一度に複数の業者の見積もりが手に入る『一括見積もりサービス』を利用することをおすすめします。
最安値のリフォーム料金で、なおかつ、しっかりリフォーム工事をしてくれる優良業者を探すなら、この方法をぜひ試してみてください。
お風呂の在来工法とユニットバスの違い
ユニットバスはシステムバスとも呼ばれていて、浴室の壁や床から浴槽、シャワーなどすべてが1つのセットになっているものを指します。お風呂場をまるまる家に設置するようなイメージです。
一方で在来工法は、まず浴室を作り、そこに浴槽やシャワーなどを1つ1つ組み合わせて設置していくものです。セットになっているのではなく、1つ1つのパーツを順番に取り付けていくと考えると良いでしょう。
在来工法のメリット・デメリット
では在来工法のメリットとデメリットを見ていきましょう。メリットとしては以下のような点が挙げられます。
- 好きな部材を自由に選べる
- 浴槽のサイズや浴室の間取りも自由
こうした点が在来工法の大きな特徴でありメリットです。とにかく自由にデザインできるのが在来工法で、たとえば浴槽をヒノキにしたり、壁や床の部材も自分好みに自由に選べます。自由度の高さがメリットだと言い換えても良いでしょう。
次にデメリットを見ていきます。
- 水漏れのリスクなど、メンテナンスが重要になる
- リフォームの費用が高額になりやすい
以上がデメリットとなります。在来工法を設置する場合も防水加工は厳重に施しますが、それでも時間の経過で水漏れのリスクが出てきます。もし水漏れを起こしてしまえば大きなトラブルです。
さらにリフォームする際の費用がユニットバスと比較して高くなることが多く、自分好みの浴室を作れるのはメリットですが、理想を追求すると費用もどんどん高くなってしまう可能性があります。
ユニットバスのメリット・デメリット
次にユニットバスのメリット・デメリットを見ていきましょう。最近ではユニットバスを選ぶことが多く、私達にとっても身近な存在です。そんなユニットバスのメリットは以下の通りです。
- 防水性が高く水漏れのリスクを減らせる
- リフォーム費用を安く抑えられることが多い
- 浴室内の掃除が簡単
これらがユニットバスのメリットでしょう。在来工法よりも防水性が高いため水漏れの可能性が低く、さらに浴室内を掃除しやすくできているため、メンテナンスや綺麗な環境を保つのはユニットバスの方が簡単です。
また、ユニットバスはあからじめ完成された浴室を設置する形なので、リフォーム工事も少人数で短期間で終わらせられるため、費用に関しても安く抑えられることが多く、経済的な面でもメリットが生まれます。
非常に便利なユニットバスですが、デメリットにはどんなことが考えられるのでしょうか?
- 自由度が低い
- 浴室の状態によっては設置できないタイプがある
ユニットバスはメーカーが用意したいくつかの種類の中から選ぶことになります。そのため自分の理想と完全にマッチするものが見つかるとは限らず、在来工法のように細かい所まで思い通りにカスタマイズできません。
全体のサイズも決まっているため、浴室の広さや形状などによっては設置できないタイプも出てきて、さらに選択の幅が狭くなることもあります。こうした自由度の低さがユニットバスのデメリットになってしまいます。
「ハーフユニットバス」とは?
近年ではハーフユニットバスと呼ばれるタイプも登場しています。これは在来工法とユニットバスを組み合わせたようなもので、床や浴槽などはユニットバスになっていて、その他の部分は在来工法と同じく自由に組み合わせが可能という特徴があります。
在来工法とユニットバスのメリットをそれぞれ活かした形になっているのです。今後はハーフユニットバスが注目されるとも考えられていて、リフォームの選択肢がより広がると期待されています。
在来工法からユニットバスにリフォームする費用
リフォームで在来工法からユニットバスへと変更するケースも多いのですが、このようなリフォームでは費用はどのくらいかかるのでしょうか?具体的な費用は工事の内容や業者によって変わるため一概には言えませんが、目安となる金額を紹介します。
在来工法からユニットバスへの変更の場合、大きく2つのポイントで費用が決まります。
- ユニットバスの品質
- 下地を補修する必要があるか
ユニットバスには主にローグレード、ミドルグレード、ハイグレードの3種類があり、ハイグレードがもっとも品質が高く価格も高額です。どのタイプのユニットバスを選ぶかでリフォーム費用も大きく変わる形です。
また、在来工法は長く使っていると水漏れを起こしていることがあり、場合によっては下地を補修しなければなりません。当然ですが補修費用が上乗せされることになり、費用がかさんでしまいます。
目安の金額ですが、下地の補修がない場合は、ローグレードで60万円から80万円ほど、ミドルグレードで70万円から90万円ほど、ハイグレードで100万円から110万円ほどの費用になることが多いようです。
【浴槽種類別】特徴とリフォーム価格・費用
ここからは浴槽の種類別に、その特徴やリフォームの価格・費用を見ていきます。在来工法では浴槽の種類も自由に選べるため、理想の浴室を作ることができますが、浴槽の種類でリフォーム費用も上下します。
各浴槽がどんな特徴を持っていて、価格はどのくらいなのかを把握しておけば、いざリフォームしようという時に役立つでしょう。
FRP製浴槽のシステムバス
FRPとは繊維強化プラスチックのことです。浴槽の素材として繊維強化プラスチックを使っているタイプで、高い保温性と耐久性が特徴となります。保温性が高いので浴室内を暖かく快適に保て、耐久性も高いので長期間の使用でも劣化を防げます。
また、浴槽の種類として人気が高いこともあって、各メーカーがさまざまな種類を展開しているのも特徴でしょう。そのため選択肢の幅が広く、より自分の理想の近い浴槽を選ぶことが可能です。
そんなFRP製浴槽の価格ですが、相場としてはおよそ20万円ほどになります。これは他の浴槽と比較しても安い価格で、これだけの特徴を持っていながら価格も安いというのが人気の理由です。
リフォームでも選ばれることが多く、費用を最小限に抑えたいような場合はとても便利です。性能と価格のバランスが優れているとも言えるでしょう。
人工大理石製浴槽のシステムバス
人工大理石製の浴槽は文字通り人工的に作り出した大理石が素材として使われています。耐久性がもっとも高く、現在のところ人工大理石浴槽よりも高い耐久性を持ったタイプはありません。耐久性を重視したい場合は重宝します。
大理石となっていますが、ポリエステルやアクリルが主な成分で、まさに人工的に作られた大理石となっています。表面がつるつるとなめらかのため掃除がしやすく、カラーの種類も豊富なので、好みの浴室を演出できるのも特徴です。
人工大理石製浴槽の価格ですが、およそ80万円前後が相場と少し高めの価格設定になっています。それだけ高品質なわけですが、比較的安いFRP浴槽と比較すると60万円近い差が出ますので注意しましょう。
費用よりも機能性や見た目の美しさなどを優先したい場合は最適です。
ヒノキ製浴槽のシステムバス
ヒノキ、つまり木製の浴槽のことです。最大の特徴はなんといっても見た目の美しさになるでしょう。温泉施設などではよく木製の浴室が採用されていたりしますが、木独特の温かみや柔らかな雰囲気はお風呂に最適です。
心身共にリラックスできる素晴らしい浴室を実現できます。ただメンテナンスや掃除の面で少し大変という特徴もあって、他の浴槽タイプと比べるとお手入れに苦労するケースもあるようです。この点も踏まえたうえでヒノキ製にするかを検討すると良いでしょう。
ヒノキ製浴槽の価格の目安はおよそ50万円前後です。見た目には高級感がありますが、価格としては人工大理石よりも安く、ちょうど中間くらいとなっています。価格のバランスが良いタイプと言え、最近は機能性の優れたものも登場していて人気を集めています。
一般家庭の浴槽と言うとあまり木製のイメージは無いかもしれませんが、今では性能の進化などにより選択肢の1つとして有力な候補になってきています。
鋳物ホーロー製浴槽のシステムバス
鋳物ホーロー製浴槽は、浴槽にガラスの層、鋳鉄、保温材が利用されています。保温材が使われていることでお湯の熱をしっかり蓄えてくれるのが特徴で、さらに鋳鉄は高い熱伝導率を持っているため、ダブルで温浴効果を期待できます。
温かいお風呂にしっかりと入浴したいという方は、鋳物ホーロー製の浴槽が最適でしょう。表面にはガラス層が使われているので見た目も美しく、ピカピカと輝く浴槽が家庭で楽しめます。ホテルなどの浴槽をイメージするとわかりやすいかもしれません。
掃除も簡単で、浴槽そのものにキズが付きにくいので汚れも付きにくく、メンテナンスが簡単、長期間使っても劣化のリスクが少ないといった特徴も持っています。高機能なだけあって費用は高めで、100万円から150万円くらいが相場です。
それだけの機能を持っているわけですが、他の浴槽と比較するとかなり高い価格設定になっています。お風呂に強いこだわりのある方向けの浴槽です。
在来工法浴室のリフォーム費用
在来工法の浴室のリフォーム費用は、リフォーム内容によってまったく違ってきます。ユニットバスのように浴室全体がセットになっているわけではなく、浴槽から水栓器具、床や壁まで自由に組み合わせられるため、組み合わせ次第で価格もバラバラだからです。
その点からすると在来工法浴室のリフォーム費用は事前に価格を計算するのが非常に難しくなります。現実的には業者に見積もりを依頼し、提示された見積もり額をチェックするのがもっとも確実な方法になるでしょう。
ある程度の目安としては、安く抑えられれば30万円前後、多少高くなった場合で90万円前後の費用がかかることが多いようです。
もちろん100万円を超えるリフォームとなることもあるのであくまでも目安ですが、30万円から90万円くらいを参考にすると良いでしょう。
お風呂リフォームの費用を安くするためのコツ
お風呂のリフォームはどんなリフォームになるせよ、まとまったお金が必要になります。なるべく安くすることが重要になってきますが、そのためのコツはあるのでしょうか?たとえば、工事の内容を必要最低限にすることで費用は安くなります。
どうしてもリフォームする必要がある部分だけに絞り、不要な部分はリフォームしないことでその分だけ価格も下がります。また、部材の品質を落とすなども価格を下げる方法の1つです。業者選びも重要なポイントです。
業者ごとに価格設定は違うため、より安くリフォームしてくれる業者を見つけられれば、リフォームの質そのものは落とさずに価格だけを落とせる可能性も出てきます。業者は慎重に選ぶように心がけましょう。
お風呂のリフォームは一括見積もりがおすすめ
リフォーム費用を安くするには業者選びが重要だと紹介しましたが、そこで活用したいのが一括見積もりというサービスです。一括見積もりは複数のリフォーム業者に一括で査定申込ができるサービスで、業者選びに欠かせません。
たとえば10社に対して一括見積もりを申し込めば、後日10社分の見積もりが届きます。各業者の価格を比較し、もっとも安い業者にリフォームを依頼すれば、費用を安く抑えられるわけです。とても便利なサービスなので積極的に活用するのがおすすめです。
通常は複数の見積もりのために業者ごとに個別に申込しなければなりませんが、一括見積もりなら1度の手間でまとめて査定依頼が可能です。リフォーム費用を少しでも安くしたい時は、まず一括見積もりを申し込んでみましょう。
まとめ
お風呂のリフォームは在来工法かユニットバスか、さらに浴槽の種類によって費用が大きく変わります。在来工法は比較的高くなることが多く、ユニットバスは安くなることが多いと簡潔に考えることもできますが、実際には浴槽の種類などでさまざまです。
まずは在来工法とユニットバスの違いを把握し、さらに種類別の浴槽ごとの費用の目安を理解しておくと理想的なリフォームを行いつつ、費用も必要最低限に抑えられるようになります。リフォーム費用を安くするためには業者選びも重要です。
一括見積もりを活用するなどして、リフォーム工事を安心して任せられる、なおかつ価格も安い業者を見つけましょう。複数の業者の価格を比較することでお得にリフォームが可能な業者がどこなのかが見えてきます。