【お風呂・浴室】天井・張替えリフォームにかかる費用&安くするコツ
お風呂のリフォームは、近年ではさほど珍しいものではなくなってきました。壁や浴槽、シャワーの周辺に注意が向きがちですが、忘れてはいけないのが天井のリフォームです。
普段はあまり意識することが無い天井も、よく目を凝らしてみると汚れがたまっています。また天井は日常的に手入れをすることも困難なため、劣化しやすい傾向にあります。
ここではお風呂の天井リフォームについて天井の素材や方法、平均的な費用や注意点などを紹介していきます。
なお、浴室のリフォームを業者に依頼するときの“おすすめ方法“を先に少しだけ話しておきます。
自分で優良業者を探したり、一社ごとに見積もり請求をしたりするのは大変な手間ひまです。
そのため、一度に複数の業者の見積もりが手に入る『一括見積もりサービス』を利用することをおすすめします。
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浴室の天井は『カビ』だらけ
そもそも浴室の天井はなぜ、リフォームが必要になるのでしょうか?それは天井がカビの温床になっており、浴槽や床よりも汚いことがほとんどだからです。
掃除のしやすい壁や床はカビも抑制されて増えにくくなっていますが、天井までは手が回らないことが多く、洗うとしても年末などのかなり限定的な期間になってしまいます。
浴室の天井がカビだらけになってしまうのは上に昇る湯気の影響です。そうして湿った天井にはどうしてもカビが付きやすくなります。特に洗濯物をお風呂場に干している家庭では特に注意が必要です。
浴室リフォームでの天井材の選び方と注意点
お風呂場の天井をリフォームするときには、天井材を選ぶことが必要になります。ここで重要なのは以下の二点です。
- 予算と相談して決める
- お手入れのしやすさで選ぶ
あらかじめ予算を決めておかなければ、天井だけ高価で床や浴槽などに効果の高いものを選べず、結果として浴室全体の機能性を下げてしまいます。例えば見た目だけで選んだ結果、保温性がよくなかったりしたら本末転倒もいいところです。
リフォーム前に一度見直しましょう。またお手入れのしやすさは天井の劣化を防ぎ、次のリフォームや補修へのスパンを長くして無駄な出費を抑えます。
それだけでなくこまめなお手入れはカビの繁殖も抑制し浴室全体の清潔さも保つことができます。
浴室の天井材の種類
浴室の天井材には様々な種類があります。
- もっとも一般的な樹脂系
- 昔からのタイル
- お手入れが簡単なステンレス
- リラックスに最適な木製
樹脂系の素材は上の4つの中では最もメジャーで保湿性と乾燥性、水はけの機能を持っており、コストも中間です。
昔からの浴室でよく使用されていたタイルは、デザイン製の高さは魅力的ですが、目地の水分が乾きにくかったり洗いにくかったりします。
一方でステンレスはお手入れがしやすいことが魅力的ですが、肌触りが冷たく無機質な感じに苦手意識を覚える方も多く、錆びてしまう可能性も否めません。
木製は素材として選ぶのが難しいため、システムバスに使うのも難しいですがコストに見合った気持ちよさが味わえます。
お風呂・浴室の天井張替えリフォームの平均費用・相場
お風呂の天井張り替えリフォームには、少なからず費用が必要です。このリフォーム費用は主に、リフォームの際に使う天井材によって大きく変動しますが、ほかにも要因があります。それはお風呂のタイプです。
お風呂のタイプとは大きく分けて、ユニットバスと在来工法による浴室の二つになります。ユニットバスはシステムバスとも呼ばれ、周りの天井と床が一体となっている浴室の事を指します。
近年では在来工法の浴室よりもユニットバスの方がメジャーになっています。そして在来工法で造られた浴室は、昔ながらの家によく見られ、床や壁をタイルで張ったものが主流でした。
かなり自由にスペースを合わせて造ることができるのが利点でした。続いてはそれぞれのタイプごとに、費用を詳しく見ていきましょう。
ユニットバスの天井リフォームの費用
ユニットバスの天井をリフォームする際は、浴室用のパネルを上から張り付ける方法をとります。そのため天井にあるカビをあらかじめ落としてから、新しいものを貼る必要があります。
そのまま放置しておくと新しいカビの温床になるだけでなく、接着効果も薄れるため注意しましょう。例えばダイノックフィルムという3Mジャパンの製品があります。これは水回り専用のフィルムで、タイルの壁面やユニットバスにも施工可能です。
抗菌や防ダニ効果もあるこのフィルムは、1平方メートルで5000円以上なので、平均的な天井のサイズ1.9平方メートルで1万円以上です。
ここに工事の平均額3万円の費用を加えると、ユニットバスの天井リフォームには最低でも4万円以上の金額が掛かります。
在来工法浴室の天井リフォームの費用
在来浴室のリフォーム費用は、元々の天井にどの素材が使われているかで変わります。もしリフォーム前の天井がコンクリートの場合、カビの除去作業やひび割れを補強しなくてはならず、その下処理の上にリフォーム用のパネルを貼ります。
モルタル用のパネルを使うのであれば、1平方メートルに対して4000円以上から7000円程度かかる為、工事費と合わせて費用は7万円以上です。
一方で天井が元々タイルで加工されているのであれば、タイル用のフィルムでリフォームすることができます。このタイル用のフィルムは約1平方メートルで1万円前後の値段です。
またタイル用のケースにおいては細かい下地処理が必要なため、2平方メートルの天井では材料費の2万円に4万円弱を見積もり、総額で6万円以上の費用です。
断熱材を入れて寒くないお風呂にする場合の費用
もし天井の裏に断熱材が無い場合は、浴室全体の気温を下げてしまうだけでなく、天井に結露を発生させカビの原因となる可能性もあります。主に比較的築年数の高い一戸建ての浴室、その天井によくみられるものです。
そういったカビへの対策や、お風呂の保温性を保つためには天井材を交換だけでなく、天井裏の断熱性にも気を付けなければなりません。寒くないお風呂にするには、実際に専門性のある業者に相談し、調査と工事を依頼するのが良いでしょう。
この場合の費用には1平方メートル当たり、4千円から8千円程度の施工費用が必要になることが考えられます。ここに加え断熱材がどのような種類によってできているのか、そして施工する浴室の建物がどのような構造なのかによって変わることを覚えておきましょう。
壁・床まで施工する場合の費用
天井がカビで汚れていてリフォームを考えている場合、天井だけでなく壁や床まで汚れている事がほとんどです。せっかくリフォームしても壁や床にカビがあれば、天井までカビが繁殖しやすくなってしまいます。
また天井のみをリフォームするケースと、壁や床を同時にリフォームするケースでは、どちらにおいても同じ程度の人件費がかかります。そうした人件費や後々の費用を加味すると、天井のリフォームに加えて壁と天井を同時にリフォームした方がお得になります。
セットでリフォームしたときの相場も、種類ごとに分類して紹介しましょう。
在来工法の浴室をフィルム張りする場合 | 約23万円 |
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在来工法の浴室をパネル張りする場合 | 約26万円 |
ユニットバスをフィルム張りする場合 | 約13万円 |
リフォームの費用を安くするためのコツ
リフォームの費用は、自分のお財布事情と相談することが大事です。リフォームの費用を下げる方法は以下の通りです。
- 工事の内容を見直す
- 工事の施工を見直す
- 工事を依頼する業者を見直す
工事の内容で見直すべき点は、仕様のグレードと規模、必要な材料です。それぞれ確実に費用を下げることができますが、費用を重視してしまい本当にしたかった施工をあきらめてしまうのは避けましょう。
工事の施工ではタイミングや業者の数、追加工事の有無などに気を付けましょう。またやり直しを避けるために、事前の確認をするのも忘れないようにしましょう。
また適切な業者選びも全体の費用を下げるために重要な要素です。より良い業者を選ぶためには、それぞれの業者を比較することが大切です。
リフォームは一括見積もりがおすすめ
リフォームの費用を安くするために、より良い業者を選ぶためには何が必要なのでしょうか?それは業者間の比較をすることです。なのでリフォームは一括見積もりをするのがおすすめです。
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まとめ
お風呂の天井はカビだらけになっていることが多く、普段から手入れをしている床や壁よりも汚いのがほとんどです。天井の汚れが目立ち始めたら、リフォームを視野に入れるべきでしょう。
天井のリフォームにかかる費用は、天井の素材や浴室の形態、断熱材を入れるかどうかなど多くの要素で変動します。
業者や施工方法によっても変化する費用をうまく見積もり、可能な限り安い費用でのリフォームを可能にするには、一括見積もりサービスの利用が不可欠です。
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