【参考にしたい】キッチンをタイルにするリフォーム平均費用と注意点
タイルの持つ耐久性や耐熱性、発色の美しさなどが見直されてきたことにより、最近タイルのキッチンを好む人が増えています。
タイルそのものも高品質になっており、汚れが落ちやすかったり、臭いが付きにくかったりと使いやすくなっていますし、目地も汚れにくくなっているのでお手入れも簡単です。
しかも、タイルそのもののバリエーションが豊富で、さらにどのように組み合わせるかによってキッチンの雰囲気は変わりますから、好みのキッチンにできるのもメリットでしょう。キッチンをタイルにする費用やメリット、タイルの種類についてご説明します。
なお、キッチンのリフォームを業者に依頼するときの“おすすめ方法“を先に少しだけ話しておきます。
自分で優良業者を探したり、一社ごとに見積もり請求をしたりするのは大変な手間ひまです。
そのため、一度に複数の業者の見積もりが手に入る『一括見積もりサービス』を利用することをおすすめします。
最安値のリフォーム料金で、なおかつ、しっかりリフォーム工事をしてくれる優良業者を探すなら、この方法をぜひ試してみてください。
キッチンをタイルにするリフォームにかかる費用
キッチンをタイル張りにリフォームするのに必要な費用は、使うタイルの費用+目地代などの副材料の費用に、施工費を加えたものです。自分でリフォームを行う場合はこの施工費が不要になるぶん、安く済みます。
リフォーム代の相場としては、だいたい1平方メートルあたり10,000~30,000円程度で、タイルの種類などによってかなり違っています。4畳半の壁にタイルを張るとすると、だいたい壁が18平方メートルあるとして、18万~54万円くらいになるでしょう。
コンロ周りや水回りだけをタイルにしたり、壁だけではなく床もタイルにしたりと、さまざまなバリエーションがありますが、タイルにする部分の広さによって費用は変わってきます。
壁や床をタイルにするメリット・デメリット
キッチンの壁や床をタイルにするメリットは、まず耐久性に優れているということがあります。色あせたり、汚れや臭いを吸収することがないので、清潔に保つこともできます。
以前はタイルというと、目地などの掃除が大変というイメージがありましたが、最近は掃除のしやすい素材のものも増えているので、そういった心配はありません。
また、タイルはそれ自体に鮮やかな模様が焼き付けられているものもあれば、シンプルなタイルを組み合わせて模様を作ることもできます。自分だけのおしゃれなキッチンにしたいという人には最適の素材といえるでしょう。
また、カウンターやキッチンの天板にタイルを使えば、水だけでなく熱にも強いため、熱い鍋やフライパンをそのまま置くことができて便利です。デメリットは以下の2つでしょう。
- 素材やデザインによっては目地がよごれやすい
- 衝撃によって割れることがある
ただし、基本的にはゴシゴシこすったり、水拭きしたりもできるので、お手入れはしやすいほうだといえます。
タイルの種類によっては、かなり費用がかかることもあるので、あまりお金をかけずにリフォームしたい、という人には向いていないかもしれませんが、オリジナリティのあるキッチンにしたいのであればおすすめの素材です。
キッチンタイルの種類
キッチンに使われるタイルには、いろいろな種類があります。色やデザインはもちろん、機能性などの面も検討しながらタイルを選ぶとよいでしょう。
ナチュラルな雰囲気にしたり、ポップな感じにしたり、重厚感を持たせたりと、選ぶタイルによってキッチンの雰囲気はずいぶん変わります。
シンプル
無地のシンプルなタイルは、デザインのベースとして使いやすいものです。清潔感を重視する人は、シンプルなタイルを一面に張るのも意外と素敵な仕上がりになります。シンプルなものは単価が安いので、費用を抑えられるのもメリットでしょう。
また、シンプルなタイルでも大判にしたり長方形のものを選んだりすることで、さりげなく個性を出すこともできます。
カラフル
さまざまなカラーバリエーションがあるのもタイルの魅力です。ブルーやグリーンといったカラーにするだけで、キッチンが爽やかな印象になります。
暗く見えがちなブラックも、タイルにすると温かみが感じられますし、白い目地とのコントラストを楽しむこともできます。
またいろいろな色のタイルを組み合わせて、モザイクのようなデザインにするのも人気です。シンプルな白いタイルの壁にする場合などには、一面だけカラーの壁にするなどすると、程よく華やかになるのでおすすめです
模様
タイルのひとつひとつに模様を焼き付けた模様入りのタイルも素敵です。最近では美しい模様の入った輸入タイルなども多いので、キッチンに使ってみたいという人も多いのではないでしょうか。
模様によって、北欧風になったり、オリエンタルになったりとかなり雰囲気が変わるので、新鮮な気分を味わうこともできます。柄物のタイルは、基本的には並べて張っても綺麗になるようなものが多いので、統一感が失われることはありません。
柄物だとゴチャゴチャしそうだという人は、シンプルなタイルの中にアクセントで柄物をつかうのもおすすめです。さりげなくお洒落でナチュラルな雰囲気になります。
レンガ調
レンガ調のキッチンは、ナチュラル系やカントリー系の好きな人に好まれます。もちろん本物のレンガも火に強く燃える心配がないので実際に使えないことはないのですが、汚れや水を弾かないので、掃除がしづらいというデメリットもあります。
そのため、レンガ調のタイルを使うことで、レンガのような雰囲気を出しながら、使い勝手の良いキッチンにすることができるのです。特にコンロ周りなどに使われることが多く、シンプルな壁にして、部分的にレンガ調のタイルを使うのも人気です。
サブウェイスタイル
サブウェイスタイルとは、長方形のタイルをずらしながら張ることで、海外のキッチンのような雰囲気になります。ひとつひとつはシンプルなタイルですが、貼ると趣があるのでキッチンはもちろん、リビングの部分使いにしても素敵なくらいです。
横向きにずらしながら張るのが一般的ですが、縦に張ったり、模様にしながら張ったりすることもでき、オシャレで使いやすいということで人気のタイルです。
ガラスブロック
ガラスブロックは圧迫感を与えることなく採光ができるため、幅広い使い方ができるアイテムです。
キッチンでも窓のかわりにガラスブロックをはめ込んで、外からは見えないけれども光の差し込む明るいキッチンにすることもできます。
また、リビングとの仕切りとなるカウンター部分も、ガラスブロックを使えばキッチンとリビングのつながりを感じさせながら目隠しをすることが可能です。
モロッコスタイル
鮮やかな色合いと、エキゾチックな雰囲気が人気のモロッコスタイルは、個性的なキッチンにしたい人にもおすすめ。
モロッコスタイルのタイルを使うのもいいですし、無地のカラータイルをモザイク風にしてモロッコ柄にするのも素敵です。オリエンタルな雑貨との相性も良いので、トータルインテリアとして楽しめるのも魅力でしょう。
ブリックスタイル
ブリックタイルとは、レンガ調のタイルのことで、非常に趣のある壁にすることができます。ブラウンやグレーといった濃い色目のブリックタイルは重厚感のある空間を作りますし、ホワイトにすれば明るいカフェのようなおしゃれな空間になります。
キッチンに使う場合は、水はじきの良いものを使ったほうが汚れなどが付きにくくなるでしょう。濃い色のブリックタイルをコンロ周りなどに使うのも人気です。
大判スタイル
大判のタイルは、シンプルなものを選べばスッキリ見せることができますし、存在感のあるものを使えば重厚感を出すこともできます。さりげない高級感がでるのも大判タイルのメリットです。
タイルが大きいために、自然と目地の部分が少なくなるので、目地の汚れや掃除が気になるという人にもおすすめです。
模様のあるタイルとも相性が良く、アクセントに他のタイルを組み合わせながら使うのもよいでしょう。真っ白な無地のタイルでも大判のものにするだけで、まるでホテルのような高級感のある壁になります。
モザイクタイル
細かいタイルを組み合わせたモザイクタイルは、カラフルなキッチンや、可愛らしいキッチンにもよく使われます。
いろいろな色を組み合わせたり、同系色でグラデーションにしたりと使い方はさまざまで、壁だけでなくキッチンの天板にモザイクタイルを使うことも少なくありません。
1色使いのモザイクタイルだと、目地の白い色との組み合わせが爽やかで、どことなくレトロな雰囲気を醸し出します。また、何色ものモザイクタイルを使って、模様を作ったり、大判タイルや模様タイルと組み合わせた使い方をすることもあります。
DIY自分で張り替える
タイルを張った経験がある、という人はあまりいないかもしれませんが、実際には自分でできないというものではありません。基本的にはタイルを張るのは、接着剤をつけた壁にタイルを並べ、目地で埋めるだけです。
細かいモザイクタイルなどでも、複数のタイルが一枚になったシートタイプのものを使えば簡単できれいに張ることができます。タイルの貼り方を紹介した動画などを見ることもできますし、実際に自分で張っている人も少なくありません。
壁紙などに比べると目地を埋める必要があるぶん手間はかかるかもしれませんが、達成感はありますし、自分でやればそれだけ費用も抑えられますので、興味がある人はチャレンジしてみるとよいでしょう。
いきなり壁全体に貼るのは大変かもしれませんので、部分的なタイル貼りから始めてみてはいかがでしょうか。
キッチンリフォームは一括見積もりを活用する
リフォームの見積もりを出す場合は、3社ほどに見積もりをお願いして比較、検討することが好ましいですが、その際には各社に「一括見積もり」を出してもらいましょう。
リフォーム会社によって見積書のフォーマットが違っていますし、設置費、工事費と商品の見積書が別な場合もあります。
リフォームの対象範囲がどこまでなのかを明確にして各社共通させ、比較しやすいようにリフォーム全てにかかる費用を「一括見積もり」で見積書を作成してもらい、その上で各社毎の合計金額を吟味するようにしましょう。
これによって一目で金額の比較ができ、相談する際にもとてもわかりやすくなります。
まとめ
タイルは、水や油を弾いて汚れても拭き取ることが出来るほか、熱にも強くて火のそばでも使えますし、その上に直接熱い鍋を置くこともできるなど、キッチンにはとても便利な素材です。
色や大きさ、形も豊富で、どのタイルをどんな風に使うかによって、個性を出すこともできます。貼る面積が広かったり、高級なタイルを使うと費用がかなり高くなる場合もありますが、リーズナブルなタイルを使えば意外と安く仕上げることも可能です。
タイルの種類は豊富なので、よく見て検討するとよいでしょう。施工例などを写真を見ながら選ぶと、イメージしやすいのでおすすめです。