換気扇のリフォーム費用の平均相場!メーカー別おすすめの商品も紹介
キッチンをフルリフォームするのはかなり大変ですが、換気扇だけであれば比較的簡単に交換することが出来ます。
しかも、最近の換気扇は掃除のしやすいものが多く、ファンを外して、油まみれになりながらゴシゴシこする、といった面倒な作業をする必要がないものも多いのです。
ここでは、換気扇の交換にかかる費用や、換気扇の種類、交換するときの注意点などについてご説明します。
なお、換気扇のリフォームを業者に依頼するときの“おすすめ方法“を先に少しだけ話しておきます。
自分で優良業者を探したり、一社ごとに見積もり請求をしたりするのは大変な手間ひまです。
そのため、一度に複数の業者の見積もりが手に入る『一括見積もりサービス』を利用することをおすすめします。
最安値のリフォーム料金で、なおかつ、しっかりリフォーム工事をしてくれる優良業者を探すなら、この方法をぜひ試してみてください。
換気扇(レンジフード)のリフォームにかかる費用
換気扇のリフォーム費用は、現状がどのタイプの換気扇で、どれに交換するのかによってかなり違ってきます。たとえばプロペラ式の換気扇をおなじくプロペラ式に取り換えるのであれば、非常に簡単に済むので5万円もかかりません。
しかし、自動お掃除機能など、最新の機能が付いた換気扇はそれだけでも高価になりますので、20万円近くするものもあります。また、換気扇の場所や形状によっては、設置するために特殊なパーツが必要になるケースもあるので、そういった費用がかることもあります。
工事費用そのものは、1~3万円程度で済むのが一般的ですが、ダクトの関係で工事が難しい場合や、配線が複雑な時、換気扇の場所を変えるときなどは、やや工事費が高くなる可能性もあるでしょう。
換気扇(レンジフード)のファンの種類
換気扇にはいくつかの種類があり、設置する場所や建物の構造で適しているものが違ってきます。それぞれの特徴を理解して、どの換気扇をつけるのが良いかを選ぶようにしましょう。
場所によってはつけることが出来ないものもあるので、信頼できるリフォーム業者と相談しながら変えるのがおすすめです。
プロペラファン
プロペラファンとは、扇風機のような羽がついた、シンプルな形状の換気扇です。壁に設置して、直接外に排気を行うシンプルな構造で、掃除も比較的簡単です。
昔ながらの形の換気扇なので、見た目が古臭い、という人もいますが、最近はプロペラファンをレンジフードで覆ったデザインのものも多く、パッと見ただけではプロペラファンとわからないものも多いです。
排気の力も大きく、機能的には優れているのですが、問題は壁面にしかつけることができないということ。そのため、壁のそばにコンロがないところでは使うことができません。
シロッコファン
シロッコファンとは、円筒状になったファンによって空気を吸い込み、ダクトを通して排気を行うタイプの換気扇です。ダクトを使うため、壁際に換気扇がある必要はなく、設置場所が自由であるというメリットがあります。
ファン自体はコンロの上にあり、外に排出するのはダクトを通してなので、外で風が強くても排気量が落ちず、その点もマンションに向いているところだと言われます。
ファンそのものの形状が複雑であるため、掃除が大変だと思われがちですが、最近のシロッコファンは汚れがつきにくいコーディングがされているものが多いので、意外と掃除の手間はかかりません。
また、プロペラファンに比べてシロッコファンのほうが音が静かなので、壁一枚でお隣さんと仕切られているマンションや、リビングに音の響いてほしくないカウンターキッチン・アイランドキッチンにもおすすめです。
ターボファン
ターボファンは、一見シロッコファンと似ていますが、一つ一つの羽根の幅が広く、後ろ向きについているという特徴があります。
浅型レンジフードなどに使われることが多く、比較的短いダクトで排出を行うもので、シロッコファンとプロペラファンの中間ともいえるものです。フラット型の換気扇に使われていることが多いのも特徴です。
換気扇(レンジフード)のタイプ
実際に排気を行うファンはレンジフードに覆われており、基本的には外からは見えません。このレンジフードも機能や設置場所に合わせて、いくつかのタイプの中から選んで設置することになります。
以前はダクト式のシロッコファンでなければならないためマンションはスリム型、というのが一般的でしたが、最近ではマンションだけでなく戸建てでもスリム型が多くなってきています。
色やデザインが選べるものも多いので、キッチンに合うものを選ぶようにしましょう。
スリム型
シンプルな形状で汚れにくいのがメリットです。スタイリッシュでどんなキッチンにも合わせやすいこと、アイランドキッチンなどにも対応していることもあって、現在では主流になりつつある形です。
音が静かで掃除しやすいのも良い点でしょう。シロッコファンが一体化されていて、ダクト式であるため、家のどこにでも設置することができます。掃除のしやすさに注力した製品もいろいろと発売されているので、選択肢は豊富です。
ブーツ型
以前から広く使われているタイプのレンジフードで、スカートが広がったような形状をしています。
プロペラファンにかぶせるタイプのものと、シロッコファンが一体化したものがあり、シロッコファンの場合は家のどこにでも設置できますが、プロペラファンだと外に面した壁のところに設置することになります。
お掃除も比較的楽ですし、インテリアを邪魔しないデザインなので、使いやすい形状です。
フラット型
シロッコファンやターボファンが一体化されたもので、高さがあまりないのが特徴です。天井が低かったり梁の位置の関係でスリム型やブーツ型の設置が難しい場合に使われることが多い形になります。
コンパクトで設置には便利ですが、掃除がしづらかったり音が大きいのが欠点です。
換気扇(レンジフード)を取り替える時の注意点
費用の削減のために、自分で換気扇の交換をしたい、という人もいるかも知れませんが、換気扇を交換するには電気工事士の資格が必要です。業者に頼んでも一日で取替終了するところがほとんどですし、工事費用もそれほど高いわけではありません。
また、換気扇は法令によってコンロの幅よりも大きくなくてはいけないといった決まりがあり、そういった点からも専門の業者に頼んだほうが無難です。
業者によっては、出張費が別だったり、古い換気扇の処分に別途費用が必要になったりするので、必ず事前に見積もりを取り、どこまでが料金に含まれているのかや、追加費用の発生の可能性について確認しておくようにしましょう。
できれば複数の業者から見積もりを取って比較してから依頼することをおすすめします。
10年以上使っているのは交換した方がいい
換気扇は、それほど壊れやすいものではありませんが、10年程度で交換するのがよいとされています。
お手入れをまめにしていれば、油汚れの付着などによる吸い込みの悪さは防ぐことができますが、モーターはどうしても劣化しますから、新品だったころに比べると吸い込みは悪くなるのです。
また、新しいもののほうが、表皮電力や排気量、掃除のしやすさなどの点でもずいぶん優れていますから、ある程度定期的に交換するのもよいでしょう。
コンロに合わせて排気効率のよいものを選ぶという点でも、コンロを交換するタイミングで換気扇の交換をするのもおすすめ。業者によっては、コンロとセットで交換することで割引も受けられるので、検討してみてはいかがでしょうか。
キッチンの形状でつけられるタイプが決まっている
換気扇をつけるのは、当然コンロの真上です。そのため、キッチンの構造とコンロの場所によってどのような換気扇をつけられるのか制約が生じることもあります。
最も選択肢が広いのは、外に面した壁際にコンロがある場合で、これだとファンタイプでもシロッコファンでも大丈夫ですし、ブーツ型でもスリム型でも好きなタイプのものをつけることができます。
コンロのある壁が外に面していない場合や、アイランドキッチン、カウンターキッチンにコンロがあるという場合は、シロッコファンが基本になります。
特にアイランドキッチンやカウンターキッチンのカウンター側に設置する場合は、リビングやダイニングに面して換気扇をつけることになるので、デザインはもちろんですが、音が静かなものを選ぶことも大切です。
その点からも、スリム型の換気扇を選ぶことになるでしょう。オシャレな形状のものも多いので、インテリアの面からも選択肢は豊富です。
天井が低かったり、その場所に梁がある場合は、スリム型をつけることになります。掃除はやや大変で音も大きめですが、コンパクトなので見た目の点ではスッキリしてインテリアを損なうことはありません。
レンジフードの幅と設置の高さに注意
消防法や建築基準法などにより、レンジフードの幅と設置する高さはある程度決められています。レンジフードの幅はコンロの幅より大きくなくてはいけませんし、ガス調理器の場合は80cm以上、IH調理器の場合は100cm以上高さを取ることが必要になります。
その他、可燃物との距離や、使用するダクトの種類など、細かく規定されている場合もあるので、信頼できる業者に任せるようにしましょう。
最新の換気扇の便利機能
最も注目されるのが、お掃除機能です。換気扇は掃除が大変というイメージが強く、選ぶ基準としても「掃除のやりやすさ」は非常に重要視されていますから、メーカーも掃除のやりやすい製品造りには力を入れています。
高速回転をして油を振り切ることでお掃除不要にしたものや、給湯トレイに入れた水がボタンひとつで換気扇を自動洗浄してくれるものなど、驚くほど便利な機能をもつものが登場しています。
その他、コンロが付いたら無線で連動した換気扇が自動的にスタートして、消したら止まるものや、24時間換気で室内を常に新鮮な空気にするものなど、その機能はさまざまです。
メーカー別・人気の換気扇(レンジフード)
メーカーそれぞれの人気の換気扇を紹介していきましょう。
パナソニック「ほっとくリーンフード」
換気扇を使った後に、ファンが高速回転をして油汚れを振り切り、常に清潔に保つことができる換気扇です。10年間お掃除不要、というのが魅力となり、人気を集めています。
吹き飛ばした油を受けるパーツの洗浄も1年に1度でよいということで、掃除の手間を徹底的に省いた人気商品です。
クリナップ「洗エールレンジフード」
給湯トレイに入れたお湯が、ボタン一つでフィルターとファンを自動洗浄してくれます。1~2ヵ月に一度この洗浄を行うことで、10年間はフィルターの交換などをせずに使えるのが魅力です。
実際にお湯で洗うということで、きれいになっているという安心感があり、デザインもスタイリッシュでインテリアを邪魔しません。
TOTO「ゼロフィルター」
フィルターがないので、掃除が楽なのがメリットです。雑巾でサッと拭くだけできれいになりますし、オイルパックの掃除も簡単で、ファンの取り外しも片手でできるので便利です。
LIXIL「よごれんフード」
ファンの手前に回転ディスクがあり、ファンまでほとんど油汚れが届かない、まさに「よごれんフード」です。普段は整流版の拭き掃除と、オイルトレーの油を洗い流す程度で、回転ディスクは3カ月に1回程度軽く洗うだけできれいに保つことができます。
トクラス「サイクロンフードⅢ」
フードの中が斜めになった独特の形状をしています。この形によって、煙を回転させながら吸い込み、高い集煙性能を発揮する換気扇です。普段のお手入れは小型フィルターの洗浄のみで、このフィルター洗浄も食洗器が使えるためほとんど手間がかかりません。
換気扇のリフォームは一括見積もりがおすすめ
安く工事をやってくれる業者を見つけるためにも、換気扇のリフォームでは一括見積もりを活用しましょう。一括見積もりというのは、複数の業者に一括で見積もりを依頼する方法です。簡単に各業者の費用を比較できるのが特徴です。
たとえば5社に対して一括見積もりを依頼すれば、5社それぞれが提示してきた見積もり内容を比較できます。費用の違いや工期の違い、工事内容の違いなどをチェックでき、総合的に優れた業者を判断しやすくなります。
特に費用の比較ができるのは大きなメリットで、同じ内容のリフォームでも業者によって金額が変わるのがよくわかります。一括見積もりをはインターネット上で手軽に申し込みができるので、積極的に活用するのがおすすめです。
まとめ
換気扇はキッチンでも最も掃除の厄介なところでしょう。そのため最近では掃除が楽な換気扇も増えており、人気を集めています。
実際のところ、外から見てもわかりませんが、モーターなどは劣化するので10年程度で換気扇は交換するのが望ましいと言われており、交換することによって消費電力が抑えられたり、お掃除が楽になったりとメリットも多いです。
ただし、工事には電気や配線を扱うことが必要になることや、法令による設置基準もあるので、業者にお願いしたほうが無難です。
まずは、数社に見積もりを依頼し、自宅の換気扇交換がどれくらいの料金で、どんなタイプに替えられるのかを確認してみるのが良いでしょう。