【外壁リフォーム】金属系サイディングにするメリット・デメリット！

外壁リフォームで使われる『金属系サイディング』とは？

一昔前までは塗るタイプのモルタルが外壁材の主流でしたが、近年では工場で加工されたボードを貼って仕上げるのが主流に変わりました。そのボードがいわゆるサイディングと呼ばれるもので、以下の4種類があります。

要は金属系サイディングというのはサイディングの中の1種類で、ガルバリウム鋼板あるいはアルミを用いて作られたサイディング材です。

その名の通り金属が主成分のため、作られる住宅は無機質な印象となるのが特徴です。無機質と言うと何となく工場のような冷たいイメージを持たれるかもしれません。

しかし金属系サイディングのボードは一般の住宅に合わせてスマートでお洒落になるよう仕上げているため、シンプルな雰囲気が好きな方におすすめです。

一目でわかる！金属系サイディングに使われる外壁材の種類一覧

金属系サイディングは表面の金属材と裏面の裏打材をくっつける加工を施して作られた外壁材になります。そのため表面の金属材として用いられている金属にはいくつか種類があり、例えば以下があげられます。

この中でも金属系サイディングによく用いられるのは塗装ガルバリウム鋼版ですが、ガルバリウムというのは亜鉛とアルミニウムを混ぜ合わせた素材です。そのため亜鉛とアルミニウム両方の良い面を取り入れたものになります。

ですから従来のアルミニウム合金や亜鉛メッキのものより耐久性に優れていたり、錆びにくいなどといった特徴があります。

またガルバリウム鋼板は値段もリーズナブルなことから、外壁材の素材の中でも選ばれやすいです。

金属サイディングにリフォームする平均費用･価格

外壁に金属系サイディングを用いる場合気になるのはその費用で、他の外壁材と比較して高いのかどうかというのも気になる点でしょう。金属系サイディングにする場合の費用の内訳の一つとして、サイディング自体の金額があります。

金属系サイディングでも選ぶ塗料などにより値段は変わりますが、1平方メートルあたりの相場はおよそ3000円から5000円程度です。

また金属サイディングそのものの費用の他に、足場代や人件費、シーリング費用などが加算されます。総額にするとおよそ150万円から200万円程度の費用になることが多く、この金額が中心価格帯でしょう。

金属系サイディングにリフォームする『4つのメリット』

金属系サイディングを外壁材に用いるメリットとしては主に次の4つになります。どれも魅力的なポイントになりますので、まずは一つ一つメリットについて詳しく知り、他の外壁材と比較してどうなのかを考えましょう。

【メリット1】耐震性が高い

金属系サイディングの大きな特徴として、他の外壁材と比較すると圧倒的に軽いという点があります。代表的な外壁材である窯業系サイディングのおよそ4分の1程度、モルタルにいたっては10分の1程度の軽さです。

住宅の柱などにかかる負担というのは、外壁材が軽ければ軽いほど軽減されていきます。負荷が低いほど地震には強い住宅になりますので、軽い金属系サイディングは地震に対して安心な外壁材なのです。

また金属系サイディングは軽いだけではなく、工法も地震に強いものになります。地震が生じても柔軟に変形できる余地があることから、建物にひび割れなどが発生しにくく、トータルとして地震に強いです。

【メリット2】断熱性が高い

金属系サイディングは芯材に断熱性に優れた硬質プラスチックフォームが用いられているため、非常に断熱性に優れています。これも金属系サイディングを選ぶ大きな魅力で、熱を常に外に逃がさず室内を温かく保てます。

また金属系サイディングは外断熱のため、内断熱の外壁よりもしっかりと熱を遮断できます。他の外壁材と比較しても断熱性という部分に関しては圧倒的に優れていますので、特に寒い地域にはおすすめになります。

【メリット3】防水性が高い

外壁は水が浸入してしまうと腐敗や雨漏りが生じ、住宅の寿命を縮めてしまう原因になります。そのためいかにして水を中に入れないかというのは重要なポイントなのですが、金属サイディングは水に強く防水性が高いです。

防水性を塗装に依存している外壁材ですと、塗装が剥がれてしまうと必然的に水を防げなくなります。

一方で金属系サイディングは元々が金属で水をはじく材質ですから、水を吸収しにくいというメリットがあります。

【メリット4】遮音性が高い

外壁リフォームを行う際に、金属系のサイディングであればカバー工法という既存の外壁の上に重ね張りする方法を選択することができます。

基本的に金属サイディング以外の外壁材ですとカバー工法は適しておらず施工できません。カバー工法をおこなうことで外壁が2重になるため、遮音性は必然的にアップします。

外の音をシャットダウンできるのはもちろんのこと、中の生活音なども漏れずに済みますし、楽器を演奏したい方におすすめの外壁材です。

金属系サイディングを選んだときの『3つのデメリット』

金属系サイディングは非常にさまざまな性能に優れている外壁材ではありますが、3つほどデメリットがあります。

デメリットを把握しておかないと後悔することもあるため、どんなデメリットがあるのか理解しましょう。

【デメリット1】金属系サイディングはサビが発生しやすい問題点あり

元々金属はサビやすい素材になるため、外壁として金属系サイディングを選んだ際にもその心配があります。

サビにくくなるように塗装はしていますが、塗装の効果は一定年数経過すると薄れてしまいますからメンテナンスが必要です。

サビ対策として定期的に汚れ落としをして塗り替えのメンテナンスをするのと共に、以下のような比較的サビに強い素材の金属を選んでおきましょう。サビてしまうと外壁の強度が低下するため、その前に防ぐことが大事です。

• ガルバリウム鋼板
• アルミニウム

【デメリット2】定期的に行うメンテナンスが大変

金属系サイディングは前述のようにサビに弱く、年数が経過すると切り口からサビてくるためメンテナンスが必要不可欠です。

金属と聞くと頑丈で強いイメージがあるかもしれませんが、金属系サイディングはとてもデリケートな外壁材です。そのため定期的におこなうメンテナンスは十分に気を配る必要があります。

【デメリット3】金属サイディングは木目デザインが見劣りする

金属サイディングはバリエーションが少ないため、デザイン性という部分では窯業系サイディングに劣ってしまいます。

特に木目デザインなどを希望する場合、窯業系サイディングであれば表現できますか、金属系では難しいです。

金属系サイディングを使用するとどうしても金属ならではの無機質な雰囲気が残りますので、温かみのある木目のデザインなどは演出できないです。表現できるパターンは限られてしまうのがデメリットでしょう。

失敗しない！おすすめの金属サイディングの選び方

もし本当に金属サイディングにすべきかどうか悩んだ際に、失敗しないためには何を基準に考えたらよいのでしょうか？

主に金属サイディングが向いている人は以下に当てはまる人になりますので、まずは確かめてみましょう。

金属サイディングは防音性や防水性が高いという、高性能が魅力の外壁材です。そのため何よりも性能にこだわりたいという方にとっては金属サイディングがぴったりですが、温もりのあるデザインが好みの方には不向きです。

外壁のリフォーム費用を安くするなら『一括見積もり』がおすすめ

外壁のリフォームの際、一括見積もりを推奨する理由は複数あります。たとえば以下のメリットをあげることができます。

• 無料で利用できる
• 一度の申し込みで登録業者にまとめて申請できる
• 比較検討しやすく最安値の業者がすぐにわかる
• 優良業者が多数登録されている
• 見積もりを依頼したからといって契約の義務はない
• 他社に提示された見積もり額を引き合いに出して価格交渉しやすい

一社にだけ見積もりをお願いして正式にリフォームの契約を交わした場合、その業者が提案してくれたプランが最適かわかりません。また、その業者が最安値なのかも不明ですし、信用できる業者かどうかも分かりません。

一括見積もりには審査を通った優良業者だけが参加しています。簡単な申し込みで最安値の優良業者を選べる一括見積もりはとても便利なので、ぜひおすすめします。

まとめ

窯業系サイディングと比較すると使用される機会の少ない金属系サイディングですが、実は高性能な住宅づくりにはピッタリの外壁材です。耐震性や防水性に優れているため、長く持つ住宅を作れるのが魅力でしょう。

一方でコストが窯業系サイディングと比較すると高くなってしまったり、メンテナンスの仕方が難しいといったデメリットもあります。

まずは金属系サイディングを選んだ方がよい条件を満たしているか考えてみましょう。