【外壁リフォーム】ALC外壁の特徴とは?メリット・デメリットまとめ!
住宅における外壁材の種類は沢山あり、現在の主流は窯業系サイディングですが、近年ではALC外壁も注目度が高まっています。
まずはALC外壁とはどのようなものなのか、特徴やサイディングとの違いを押さえましょう。またどんな外壁材も万能ではなく、メリットもあればデメリットもあります。
きちんとデメリットも把握したうえで選択することによって、リフォームの失敗を防げますから、良い面だけでなく悪いところも理解しましょう。
なお、外壁のリフォームを依頼するときの“おすすめ方法“を先に少しだけお教えします。
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ALC外壁とは?どんな特徴があるの?
ALCとは軽量気泡コンクリートのことで、気泡を含ませることにより軽く高温加工したコンクリートになります。特徴として気泡を含ませていることから従来のコンクリートよりも軽くなり、約4分の1程度の軽さにおさまります。
外壁材に用いられるのは、この軽量気泡コンクリートをパネル状に加工したものになり、工場で大量生産されます。
従来のコンクリートと主成分に関してはほぼ一緒で、アスベストなど有害物質は含んでいないことから安心して使用できる外壁材です。
気泡を含ませることで性能が向上し、耐久性や耐熱性など色々なメリットをもたらします。
ALC外壁とサイディングの見分け方と違い
ALCと窯業系サイディングを比較した際に、主成分としてセメントが用いられている点は一緒です。
窯業系サイディングはセメントの他に繊維質が加わっているのに対し、ALCは石灰石やケイ石が加わっています。また原材料の違い以外にも加工方法も異なっているため、見た目にもその違いが現れています。
ALCの元はコンクリートですから、窯業系サイディングよりも若干硬さを感じるような見た目となっているのが見分ける方法です。
外壁をALCに塗装したときの平均費用・価格相場
まず外壁材にALCを選択した場合の費用ですが、ALCパネルは他の外壁材と比較すると金額が高いです。おおよそ1枚のパネルが7500円前後になり、それが住宅の大きさ分必要になる他、足場代や職人の人件費などもプラスされます。
35坪の住宅の場合ですと、パネル代だけで100万円程度は必要になるため、外壁材の中でもトップで値段がかかります。さらにパネルの上に施す塗装の種類によっても金額が変わり、優れた塗料を使うとその分高くなるでしょう。
ALCの外壁の塗り替えをおこなう場合の費用としては、他の外壁材の塗り替え時の費用とあまり変わりません。
おおよそ50万円から150万円が相場になりますが、違いとしては選んだ塗料の性能がダイレクトに反映される形になります。
【少しでもリフォーム費用を安くするには】
外壁リフォームでALCを選ぶ『4つのメリット』
ALCは外壁材の中でも性能が高いことに定評があり、主に4つのメリットがあります。まずはALLのメリットを知り、外壁材選びで自分がこだわっているポイントを満たしているかどうか考えていきましょう。
【メリット1】耐久性に優れている
ALCのメリットは耐久性で、元々ALCの素材自体が頑丈で強いものになるため、雨や風などの外圧に対しても強いです。パネルの反り返りなどの劣化もあまり生じないため、耐久性に優れた外壁材を考えている方におすすめです。
事実ALCの外壁はまめにメンテナンスさえおこなっていれば、50年は品質を維持できると言われています。外壁材の多くはこまめにメンテナンスしていても、30年程度で大規模な改修工事が必要となるため、これは大きなメリットです。
ALC外壁は初期費用こそ高いですが、このように大がかりな改修工事をおこなう必要性がほとんどありません。そのため長い目で考えればコストを節約することもできるため、長く同じ住宅で暮らしたい人にぴったりでしょう。
【メリット2】断熱性に優れている
ALCは断熱性に優れている点も魅力な外壁材で、断熱性が高い理由としては気泡が含まれているその構造にあります。気泡があるため空気の熱伝導率を低下させることができ、適度に外部の熱を遮断してくれます。
従来のコンクリートよりもALCの断熱性は何倍も優れていますので、住宅の快適さを保つことが可能です。
夏は涼しく冬は暖かいという理想適な住環境を実現できるため、光熱費のコストを抑えられるのも魅力です。
【メリット3】耐火性がある
耐火性にも優れているのがALCの良さですが、その主な特徴やメリットは以下の通りです。
耐火性がよいとその分火災に対するリスクを軽減できますので、長く住宅を維持できる可能性も高まります。
- 気泡が含まれていて熱を伝えにくいため、一気に燃えにくい
- コンクリートであることからも分かる通り、原料自体が燃えにくい構造
- 有害物質が含まれていないため、万一燃えても被害を減らせる
- 隣家からもらい火してしまう可能性を減らせる
【メリット4】軽量でかつ遮音性に優れている
遮音性が高いのもALC外壁ならではの特徴で、以下のような環境の方におすすめです。
これもALCの気泡が役割を果たしており、気泡があることによって熱だけではなく音の伝導率も下がり音を通しにくくとなるという効果があります。
- 楽器を演奏したい
- 赤ちゃんや室内犬などの泣き声を外部に漏らしたくない
- 近くに線路や商業施設があり、騒音をシャットアウトしたい
- 静かな環境で映画や読書を楽しむ部屋を設けたい
外壁リフォームでALCを選んだときの『3つのデメリット』
高性能のため快適な住まいを実現しやすいALC外壁材ですが、いくつかデメリットも存在します。デメリットに対して許容できるかどうかがリフォームを成功させるためには大事ですから、デメリットを把握していきましょう。
【デメリット1】防水性が低い
ALCのデメリットとして防水性の低さがあげられ、水に対して弱いという特徴があります。その理由としては、ALCの主原料であるセメントは、水分を吸収するという性質があるため水を防ぐことができません。
特に問題なのが寒冷地で、ALCの気泡に入り込んだ水分が、凍結してしまうと膨張してひび割れをおこしやすくなります。
結果としてALCパネルの損傷につながることから、寒い地域にはあまり向いていない外壁材です。
この問題点を解決するためには塗装が重要で、防水性の高い塗料を選んで表面塗膜をしっかりと保護することが大事です。またシーリングもきちんと防水しておく必要があり、メンテナンスが重要になる外壁材です。
【デメリット2】継ぎ目が他の外壁材に比べて多くなる
ALCのパネルはサイディングボードと比較すると一枚一枚が小さめで、その結果つなぎ目が多くなります。
なぜつなぎ目が多いのがデメリットなのかと言いますと、以下のような問題が生じてしまうからです。
- パネルだけではなく日頃からシーリングの状態にも気を配らなければいけない
- つなぎ目から漏水してしまう危険性が高まる
- ALC施工の際に透水シートで保護しないため、シーリングから漏水するとダイレクトに雨漏れに繋がる
【デメリット3】雨漏りを防ぐため定期的なALCメンテナンス必須
ALCパネル自体は耐久性が優れているのですが、何年も状態を保つためにはこまめなメンテナンスが必要不可欠です。
防水性が低く、つなぎ目となるシーリング部分が多いからこそ、外壁の状態には気を配る必要があります。
一般的なメンテナンス周期としては10年程度ですが、以下の症状がある場合には早めに対処しましょう。
- カビやコケ、汚れなどの発生
- パネルの破損や亀裂
- 塗膜が剥がれる
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- 優良業者が多数登録されている
- 見積もりを依頼したからといって契約の義務はない
- 他社に提示された見積もり額を引き合いに出して価格交渉しやすい
一社にだけ見積もりをお願いして正式にリフォームの契約を交わした場合、その業者が提案してくれたプランが最適かわかりません。また、その業者が最安値なのかも不明ですし、信用できる業者かどうかも分かりません。
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まとめ
コンクリートを軽量気泡加工したALCパネルは、耐久性に優れており耐震性や防火性も高いさまざまな性能を兼ね備えた外壁材です。
近年ではサイディングに代わる外壁材でして注目を集めており、検討されている方も多いでしょう。
そんなALCのデメリットは防水性が他の外壁材と比べて劣ってしまうことで、対処するためには定期的なメンテナンスが欠かせません。こまめに汚れを落とし、塗装をおこなえばALCパネルを長持ちさせることができます。