【外壁リフォーム】窯業系サイディングとは？メリット＆デメリット！

外壁リフォームで使われる『窯業系サイディング』とは？

セメントに繊維質を混ぜ合わせ、それを高熱処理して板状に加工したものが窯業系サイディングです。

サイディングには窯業系以外にも材質の違いによりいろいろなものがあり、外壁材として使われるものとして例えば以下があります。

• 金属系サイディング
• 樹脂系サイディング
• 木質系サイディング

窯業系サイディングは住宅用の外壁材として用いられることが多いですが、近年では商業施設などに使われるケースも増えました。

窯業系サイディングは製造工程において窯を使用してつくることから窯業系と呼ばれ、最終的には外壁用に使いやすい板状に切断します。形成する段階でさまざまな加工を施すことができるため、バリエーションが豊富です。

窯業系サイディングの素材について

窯業系サイディングは天然のものではなく人工的に製造された外壁材になり、主成分はセメントで約80パーセントを占めています。残りの20パーセントは繊維質になり、この繊維質を混ぜることで補強効果を高めています。

また主成分であるセメントはそれ自体に防水の性能がないことから、加工段階で防水機能の高い塗料を塗って仕上げられたのが窯業系サイディングです。そのため表面に施された塗装の違いによっても、性能は微妙に異なってきます。

外壁リフォームで窯業系サイディングにリフォームする平均費用・価格相場

窯業系サイディングへのリフォームは、古い外壁材の取り外しが必要かどうかで費用面は大きく変わってきます。例えばモルタルの外壁の上から貼る場合や、同じ窯業系サイディングの上から重ね張りする際には費用を抑えられます。

また窯業系サイディングは非常に幅広いデザインがあることから、どんな種類を選ぶかによっても費用に差が生じます。

グレードの高い塗装が施されたものなどですと必然的に値段が高くなるため、一概に費用を出すのは難しいです。

このように窯業系サイディングのリフォームの際の費用はケースバイケースではあります。

外壁リフォームで窯業系サイディングにする『5つのメリット』

外壁リフォーム時の外壁材として窯業系サイディングを選ぶメリットは主に5つです。まずは一つ一つのメリットの中身を詳しく知り、そのうえでこのメリットが自分にとって重要かどうかを考えてみましょう。

【メリット1】耐震性に優れているので地震がきても安心

窯業系サイディングを用いるメリットの一つとして、耐震性に優れていて地震に強いという点があげられます。

災害に対して強いかどうかというのは多くの人が重視するポイントでしょうから、地震の不安を減らせるのは魅力です。

なぜ窯業系サイディングが地震に強いのかと言いますと、モルタルと比べてボードの重量がだいぶ軽いからです。外壁材は重量が軽い方が建物への負担を軽減できるため地震時にも倒壊しにくく、被害を抑えることができます。

【メリット2】防火･耐火性に優れている

防火性や耐火性に優れているというのも、窯業系サイディングのメリットの一つです。窯業系サイディングの中でも種類により耐火性が若干異なるものの、全般的に窯業系サイディングは火に対して強いです。

外壁材には耐火等級がつけられていますが、高等級である3あるいは4のものがほとんどです。40分から60分程度火を遮る時間がありますので、万一隣の住宅で火災が発生しても避難する時間を確保することができます。

【メリット3】デザイン豊富でおしゃれ

窯業系サイディングは住宅の外壁材において圧倒的なシェアを誇るため、さまざまなデザインのものが作られています。色や柄が豊富で例えば以下のようなデザインがあり、多彩な選択肢の中から選べるというのも魅力です。

• ボーダー柄
• レンガ柄
• タイル柄
• 木目調
• 塗り壁模様

本物のレンガやタイルの外壁にしようとすると費用がかさんでしまうなどハードルが高く実現が難しかったりします。窯業系サイディングボードの柄ではそのような模様もあるため、手軽に雰囲気を演出することができます。

【メリット4】リフォーム性に優れている

窯業系サイディングはリフォームの際に取り入れやすい外壁材です。職人が手作業で仕上げるモルタルとは異なり、ボードは工場で作られるため品質が安定しており、職人の技術力に依存しなくて済みます。

また住宅の外壁材におけるシェアが高いことから、窯業系サイディングを取り扱っている施工業者は非常に多いです。

マイナーな外壁材だとそもそも業者探しが大変だったりしますが、そのような心配がないのもメリットです。

【メリット5】リフォームする価格が安い

リフォームする際に価格面は大きなポイントになるでしょうが、窯業系サイディングはコストが安いのもメリットです。もちろん窯業系サイディングボードの中でも選ぶ種類によって差はありますが、全体的にリーズナブルです。

その理由として窯業系サイディングは工場で生産されたものを取り付ける形なので、職人の人件費が削減できるからです。

また工場で大量生産が可能なため、そもそもの素材自体の単価が安いというのも理由でしょう。

外壁リフォームで窯業系サイディングの『2つのデメリット』

総合的にみて優れた外壁材である窯業系サイディングですが、メリットだけではなく少なからずデメリットも存在します。リフォームを失敗しないためにも、デメリットに納得できるかどうかよく検討しましょう。

【デメリット1】防水性に不安がある

窯業系サイディングのデメリットとして、防水性に不安があるという点があげられます。

なぜ窯業系サイディングは水に弱いのかというと以下の理由があるからで、防水性に重きを置いてリフォームする際には不向きです。

• 主成分がセメントのため、それ自体に防水性がない
• 窯業系サイディングの防水性能は、素材に塗る塗装剤に依存することになる
• ボードのつなぎ目であるシーディングがひび割れなどした際に、水が入りこみやすい

【デメリット2】窯業系サイディングは外壁のメンテナンスが大変

窯業系サイディングは他の外壁材と比較すると、定期的なメンテナンスの必要性が高いためそこがデメリットです。

ボードとボードのつなぎ目であるシーリング部分に以下の症状が現われやすく、およそ10年程度で手入れが必要になります。

• ひび割れ
• 剥離

またシーリング部分だけではなく、サイディングボードそのものも約10年ごとに塗り替えや張り替えといった手入れが必須です。

窒素系サイディングは初期費用こそ安いですが、メンテナンスにコストがかかることを覚えておきましょう。

窯業系サイディングのおすすめの選び方

近年ではさまざまなデザインの窒素系サイディングがあることから、何を基準に選べばよいのか迷うかもしれません。同じ窒素系のサイディングとはいえ細かな特徴が違うことから、納得のできる外壁材を見つける必要があります。

窒素系サイディング選びにおいて重視したいポイントとしては主に以下があります。

これらの項目の中から特にこだわりたいポイントは何なのかを考えることで、自ずとある程度選択肢を絞められるのではないでしょうか？

同じサイディングボードであっても製造したメーカーによって保証内容が異なる場合があります。どんな保証を受けられるのかという確認と共に、どういった場合に保証対象になるのかという点も確かめておきましょう。

外壁のリフォーム費用を安くするなら『一括見積もり』がおすすめ

外壁のリフォームの際、一括見積もりを推奨する理由は複数あります。たとえば以下のメリットをあげることができます。

• 無料で利用できる
• 一度の申し込みで登録業者にまとめて申請できる
• 比較検討しやすく最安値の業者がすぐにわかる
• 優良業者が多数登録されている
• 見積もりを依頼したからといって契約の義務はない
• 他社に提示された見積もり額を引き合いに出して価格交渉しやすい

一社にだけ見積もりをお願いして正式にリフォームの契約を交わした場合、その業者が提案してくれたプランが最適かわかりません。また、その業者が最安値なのかも不明ですし、信用できる業者かどうかも分かりません。

一括見積もりには審査を通った優良業者だけが参加しています。簡単な申し込みで最安値の優良業者を選べる一括見積もりはとても便利なので、ぜひおすすめします。

まとめ

窯業系サイディングは耐震性や耐火性に優れていて、コストパフォーマンスがよいことから外壁材選びの選択肢の一番にあげられやすいです。

デザインの種類も豊富なことから、リフォーム時にも選びやすい外壁材になります。デメリットとしては防水性にやや劣り、こまめなメンテナンスが必要になる点です。

自分がこまめにメンテナンスできるかという点が、窯業系サイディングを選ぶうえでの大きなポイントとなるでしょう。